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古民家をリノベーションするメリットとは?デメリットや費用相場、おしゃれな事例なども紹介!

  • 最終更新日:2022-06-02

古民家をリノベーションするメリットとは?デメリットや費用相場、おしゃれな事例なども紹介!

古民家をリノベーションすることで、新しさと伝統が融合した、素敵な住まいづくりを目指せます。しかし、古民家のリノベーションに興味があるものの、デメリットや費用が気になる方も多いでしょう。

そこで、古民家リノベーションのメリット・デメリット、費用相場などを解説します。後半では、リノベーションにかかった費用や、ビフォーアフターの写真を確認できる事例もご紹介しますので、ぜひ参考にしてください。

目次

1.古民家とは?

古民家と呼ばれる建物に明確な定義はありませんが、一般的に築50年を経過した建物を指すことが多いです。柱や梁に「仕口」や「継手」といった凹凸を彫り、釘を使わずに組み合わせて構造体を作る「伝統構法」が用いられているほか、基礎がなく石を土台として建てられているケースもあります。

歴史のある武家民家や庄屋屋敷、農村民家などが代表的な建物ですが、古材を再利用した「古民家風の家」もよく見られます。

また、近年は、古民家カフェや民泊の運営など、古民家のさまざまな活用方法に注目が集まり、人気が高まっています。

2.古民家をリノベーションするメリットとは?

内装

古民家のリノベーションにはどのような魅力があるのでしょうか。ここでは、古民家をリノベーションする際のメリットをご紹介します。

2-1.風情ある素敵な住まいにできる

風情を感じられる梁などの木材を残しつつ、劣化した部分を改修して新しい設備を導入すれば、暮らしやすく趣のある素敵な住居を目指せます。日本家屋ならではの趣を感じられる家にしたい場合は、梁や柱といった木材のほか、吹き抜けや土間なども有効活用したリノベーションがおすすめです。構造や機能がデザインにも活かされている点に着目し、リノベーションしたいですね。

流行に左右されず、日本の伝統的な建築の普遍的な魅力があるのも、古民家の良い点といえるでしょう。

2-2.強度が高い木材が使われている

古民家には、強度が落ちるまで約1000年もかかるといわれる、ケヤキやヒノキなどの木材が使われているケースがあります。このような強度が高い木材を使用した古民家をリノベーションすることで、土台がしっかりした住まいを目指せます。

2-3.自然に恵まれた地域で健康的な暮らしを目指せる

古民家は自然に恵まれたエリアに多い傾向にあります。したがって、古民家のリノベーションは、田舎暮らしに憧れている方に特におすすめです。古民家に使用されている木材のぬくもりや癒しを感じながら、自然豊かな環境で過ごすことで、健やかな暮らしを目指せるでしょう。

2-4.人気エリアに住める可能性が高まる

古民家は築年数が経っているため、物件を安く手に入れられる可能性があります。人気エリアの物件は価格が高く手が届かないことがありますが、古民家なら人気エリアに住める可能性が高まることも、メリットのひとつです。住みたいエリアで物件がなかなか見つからない方は、古民家も視野に入れてみると良いでしょう。

2-5.固定資産税の軽減や補助金が見込める

古民家は、固定資産税や補助金などの面でもメリットがあります。

固定資産税は「固定資産税評価額×1.4%」の計算式で算出され、固定資産税評価額は、建物の築年数に応じて減額されます。木造の建物の場合、おおよそ築25年で最低水準の補正率0.2まで補正されるため、古民家の場合、固定資産税が軽減できる可能性が高いでしょう。

また、古民家のリノベーションで多い、耐震工事や断熱工事に対しては、国や自治体が補助金を給付していることがあります。対象となる工事の詳細については、各自治体や補助金に詳しいリフォーム会社に相談してみましょう。

2-6.地域活性化や希少建築物の保護に寄与できる

古民家は空き家問題と通じる部分が多く、過疎化が進んでいる地域の古民家をリノベーションして活用すれば、地域活性化につながります。また、希少価値の高い建材が使われていることも多く、さらには文化財になっていることもあるため、資源などの保護にも貢献できるでしょう。

3.古民家をリノベーションするデメリットとは?

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古民家をリノベーションしたいものの、デメリットが気になる方もいらっしゃることでしょう。そこで、古民家をリノベーションする際に起こり得るデメリットを解説します。デメリットの解決策もあわせてご紹介しますので、ぜひ参考にしてください。

3-1.耐震性が問題になる場合がある

先述のとおり、強度が高い木材が使用されている古民家の場合、基礎や梁の部分がしっかりとしている住居を目指せます。しかし、古民家は築年数が古く、現行の耐震基準で建てられていないため、耐震性に問題があるケースもあります。しっかりと耐震診断をしたうえで、必要な対策を講じましょう。

3-2.断熱性が低い場合がある

古民家は夏の過ごしやすさに重点が置かれていることが多く、風通しは良いですが、冬は寒いという特徴があります。

天井が高く、暖気が上に逃げていきやすい構造です。また、壁の構造についても、近代的な住宅の「大壁(柱を挟んで壁を張る複層構造の壁)」とは異なり「真壁(柱があらわしになった単層構造の壁)」という構造のため、断熱材はほとんど用いられていません。

断熱工事を行う際には、一般的な断熱材が使用できないこともあるため、リフォーム会社に確認しましょう。

3-3.予算オーバーしてしまう場合がある

古民家の劣化が激しい場合、耐震性や断熱性などの性能を向上させるための工事をしなければなりません。その結果、思っていた以上に費用がかかるケースもあります。

3-4.住める状態になるまでに期間を要する

古民家のリノベーションは、一般的な住宅のリノベーションよりも期間が必要です。耐震性の不備や劣化がどの程度かなど調査に時間を要するためです。耐震工事は構造部分から見直す大掛かりなものになりやすいので、工期も余分にかかります。

また、強度の高い建材が使われている場合、工事自体に時間がかかることもありますので、注意しましょう。

4.失敗しない古民家リノベーションのポイントとは?

内装

つづいて、古民家をリノベーションする際のポイントをご紹介します。

4-1.余裕を持った予算設計をする

古民家リノベーションに限った話ではありませんが、実際に施工を開始してから新たに修繕すべき箇所が見つかることもあります。そのため、余裕を持った予算設計が望ましいです。とくに築年数が経っている古民家では、図面がないケースも多く、耐震性や断熱性が事前にわからないと予算オーバーの可能性も高まります。

また、古民家は基本的に段差が多いので、老後を見据えてバリアフリー工事を行う場合、その分の予算も考慮しておきましょう。

4-2.古民家探しはリフォーム会社に依頼する

古民家を探すにはさまざまな方法があります。たとえば、行政が開設している空き家バンクや、古民家の物件探しができるポータルネットを利用すれば、インターネットで古民家を探せます。エリアによっては、NPOに紹介を依頼することも可能です。

古民家探しには多様な方法がありますが、なかでもおすすめなのがリフォーム会社に依頼する方法です。物件購入前に住宅診断を受けておくことで安心できますし、リフォーム会社にプランや予算を相談しながら物件探しをすることで、その後のリノベーションをスムーズに進めることができます。

また、リフォーム会社探しの際は、複数の会社に見積もりを依頼しましょう。各見積書に記載されている施工内容や費用などを比較検討し、気になるリフォーム会社が見つかったら、その会社に関するクチコミも確認するのがおすすめ。さらに、過去に手掛けた事例などもチェックし、理想とする住まいのイメージに近い事例が多い会社に依頼するのもポイントです。

4-3.住宅診断を受ける

古民家をリノベーションする際は、事前に住宅診断を受けておくと良いでしょう。住宅診断では、住まいの外部だけでなく内部の状態までチェックし、改修が必要な部分や、劣化状況などを調べてもらえます。

新たに古民家を購入する場合は、住宅診断を受けることで、購入を避けるべき住まいを買うリスクを減らせるでしょう。さらに、プロのリフォーム会社に事前に確認してもらうことで、安心感を得ることもできます。

4-4.耐震・断熱工事は優先的に行う

住宅診断で耐震性に問題が見つかった場合、耐震補強工事を行う必要があります。住宅診断の結果によっては大規模な工事になることがありますが、安全性を考えると優先的に行ったほうが良いでしょう。

古民家は断熱性に劣ることも多いため、後から施工するのが困難な断熱工事も先に行うのがおすすめです。

4-5.間取り変更と水まわりリノベーションは同時に検討する

古民家の水まわりは使いにくく、リノベーションするケースが多い箇所です。掃除が大変なタイル張りの在来浴室や、足腰に負担が大きい和式トイレなど、新しいものに交換しておくと安心ですね。ユニットバスやシステムキッチンはお手入れがラクなので、清潔感も保ちやすいでしょう。

また、配管などが古くなっている場合もあります。配管の劣化は水漏れにつながりますので、リノベーションで新しくしておくのがおすすめ。場所によっては壁や床の工事が必要になります。間取り変更を考えている場合は、配管などの位置もかかわってくるため、同時に検討すると良いでしょう。

4-6.補助金や減税制度が利用できるか確認する

古民家をリノベーションする際は、補助金を提供してくれる自治体も存在します。主な補助金の対象工事としては、「耐震」「介護」「省エネ」の3つがあります。

特に古民家の場合、1981年の耐震基準の改正前に建てられた建物が多いため、家の耐震性能を向上させる工事をする機会は多いでしょう。また、段差をフラットにする際は、介護保険の助成やバリアフリー工事の補助金が活用できる可能性もあります。そのほか、断熱工事やオール電化などの省エネ関係の補助金も多数ありますので、補助金を利用してリノベーションしたい方は自治体に詳細を確認してみてください。

▼参考情報
【2021年度】リフォーム・リノベーションの補助金・助成金と減税まとめ

5.古民家のリノベーションにかかる費用はいくら?

電卓

古民家のリノベーションを検討する際、費用が気になる方が多いことでしょう。家の状態にもよりますが、古民家のリノベーション費用は約200~500万円が相場です。設備やデザインによっては、3,000万円以上することもあります。

リビングのみなど部分的なリノベーションをする場合、約100万円が相場で、浴室やキッチンだけをリノベーションする場合は、約50~200万円かかります。

6.古民家のリノベーションはDIYでもできる?

近年は、空き家バンクなどを通じて田舎の空き家を安く購入し、DIYでリノベーションしようと考えているケースも多く見られます。費用を抑えられる、作業自体が楽しい、愛着が沸くなどのメリットがあるので魅力的ですね。

一方で、たくさんの道具が必要、時間がかかる、危険な作業、耐久性が低いなどのデメリットもあります。内装の仕上げや部分的な解体作業などはDIYでもできるでしょう。電気工事、水まわりなどの資格が必要な工事や、耐震補強や外装などの大規模な工事は、プロに依頼することをおすすめします。

7.古民家のリノベーションの事例8選

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ここからは、古民家のリノベーション事例をご紹介します。実際にかかった費用や築年数、ビフォーアフターの写真も確認できるので、ぜひ参考にしてください。

7-1.【400万円/築50年】既存の梁を使って風情のある素敵な空間に

築50年の古民家を祖父母から引き継ぎ、リノベーションした事例です。洗面や浴室などの水まわりは現代風に。活かせる梁や床、建具などは残し、古民家の息遣いを感じられる家になりました。



Before:築50年の住まいは趣あるものでしたが、老朽化している部分もありました。



After:梁を活かし、天井の高さが際立つ空間に。間仕切りを一部撤去したことで、広々明るくなりました。

事例の詳細:古民家再生

7-2.【490万円/築54年】ノスタルジックな雰囲気は残しカラーでモダンな印象に

築54年の古民家を賃貸のためにリノベーションした事例です。手入れが行き届いた庭など、趣を残せる箇所に合わせてそのままにしている部分もあります。柱などの部材を濃い茶にし、レトロモダンな雰囲気に統一しました。



Before:リノベーション前の和室。傷みは少ないですが、少し年季を感じる空間でした。



After:木部を濃い茶色に塗装し、クロスを張り替え。既存の照明を再利用し、レトロな雰囲気を残しています。

事例の詳細:【内装リノベーション】築54年の家を古民家風に再生

7-3.【915万円/築100年超】納屋から快適な住まいに変身

築100年超の古民家の納屋をリノベーションした事例です。水まわりを新設し、畳の部屋はすべて無垢材のフローリングに変更したことで、暮らしやすく。梁や柱も部分的に残しながら間取りを変更し、重厚感と開放感が両立した古民家になりました。



Before:和室は「茶の間」として利用していました。



After:床は唐松の無垢材で一新。梁や柱、収納はそのまま活かして重厚感を、間取りを変更して開放感を両立させています。

事例の詳細:水廻りの無い100年以上の納屋を快適に暮らせる住まいに

7-4.【1,000万円/築75年】本来の家の良さを活かす古民家再生

工場だった場所をゲストハウスにリノベーションした事例です。隙間を埋めて断熱性をアップ。床の剛性や柱の補強もし、耐震性の工事も行いました。水まわりもキレイにし、快適な空間でありながら、古民家の趣も残しています。



Before:母屋の離れで、工場だった場所です。古民家のような雰囲気は、あまり感じられませんでした。



After:古い梁を活かしたアンティークな空間。照明や窓のサイズにもこだわりが見られ、落ち着いて過ごせそうですね。

事例の詳細:古民家再生 ゲストハウスへ

7-5.【1,060万円/築80年】重厚な梁を活かした無垢材が主役のリノベーション

親御さんから譲り受けた築80年の古民家をリノベーションした事例です。梁はデザイン性が高いため、あらわしに。梁の雰囲気に合わせて、床や壁には無垢材をふんだんに使用しました。キッチンや小物には現代的な雰囲気を取り入れ、和洋のミックスが魅力的な空間になりました。



Before:狭いキッチンとダイニング代わりの洋室。天井の老朽化も目立っていました。



After:キッチンの場所を移動し、ダイニングとの動線を良くしました。古民家の梁の雰囲気に合わせ、建具も製作。家具も古道具を選んでいます。古民家の良さを最大限に活かし、ゆったりとした気持ちで過ごせそうですね。

事例の詳細:築80年の古民家リノベーション

7-6.【1,460万円/築50年】既存の天井や建具を用いた古民家カフェ

築50年以上の建物を改修し、古民家カフェにした事例です。雰囲気のある船形天井や建具はそのまま活かし、レトロなイメージを保っています。古民家ならではの落ち着きと清潔感のあるカフェになり、お客様に心地よく過ごしてもらえそうですね。



Before:和室と洋室の続き間。レトロな雰囲気がある部屋でした。



After:和室だった場所は板張りにして客席にしました。船底天井は趣があるため、活かしています。サブキッチンとの間仕切りに施した建具が、アンティークな雰囲気のアクセントとなっています。

事例の詳細:築50年の住宅を古民家カフェにリフォーム

7-7.【1,800万円/築90年】趣は残し性能は現代向けにアップグレード

築90年の古民家をリノベーションした事例です。梁などは立派で強い建材を使用していたため、そのまま活かしています。キッチンをアイランド型にしたり、玄関にシュークロークを設置したりと、現代風で使い勝手の良い設備も取り入れました。



Before:広々とした和室。古民家の趣にあふれる家ですが、断熱性など住みにくい点もありました。



After:もともと使用していた建材が良いものだったため、活かせるところは活かしています。畳はフローリングに変更。無垢材にしたことで、古民家の雰囲気にマッチしていますね。

事例の詳細:古民家再生リノベーション

7-8.【2,880万円/築60年】使い勝手と風合いを両立させた古民家

築60年の古民家をリノベーションした事例です。暗い雰囲気だった内装はほぼ一新して明るく。間取りも変更して、使い勝手も良くなりました。飾り格子などの建具は既存のものを使用し、おしゃれに残しています。



Before:リビングとダイニングの間に階段があり、格子になっていたため暖気が逃げてしまっていました。



After:階段部分に壁をつくり、暖気が逃げないようになりました。古材を活かしながら、照明の配置や壁材などを工夫して、明るい空間に生まれ変わっています。

事例の詳細:新たな息吹を吹き込まれた築60年の古民家

8.古民家をリノベーションし、暮らしやすく趣のある我が家に

本記事では、古民家のリノベーションについて詳しく解説しました。風情ある素敵な住まいの選択肢として、古民家のリノベーションも検討してみてくださいね。

なお、古民家のリノベーションを成功させるには、信頼できるリフォーム会社探しが不可欠です。複数のリフォーム会社で見積もりを取り、自分たちの希望に合う施工をしてくれる会社に依頼しましょう。

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