庭をコンクリートで舗装する場合の費用や、価格を抑える方法を紹介します。コンクリートのメリット・デメリット、土間コンクリートと呼ばれる手法の施工手順や、他の舗装方法との比較を、まとめて説明します。一般的な相場を把握し、料金を抑える方法を知ることで、ご自宅にぴったりのリフォームをしてマイホームをもっと理想に近づけましょう。
目次
庭をコンクリートで舗装すると、駐車場として使えるようになるだけでなく、見た目もスタイリッシュにすることが可能です。
しかし、コンクリートによる庭の舗装は比較的大規模なリフォームであり、施工手順や費用についてはしっかりと把握しておく必要があります。
今回は、コンクリート舗装の外構工事の費用、価格を抑える方法や大まかな施工手順を説明します。
皆さんが自宅の庭をリフォームする際の参考になれば幸いです。
外構工事とは、駐車場、門扉やフェンスなど、建物本体以外に関する工事のことを指します。
外構工事をコンクリートで行う際、ほとんどは庭や駐車場が対象です。
コンクリートによる外構工事という言葉を耳にした場合、庭や駐車場をコンクリートで舗装する工事と思っていただいて問題ありません。
コンクリートによる外構工事を行う場合に多く取られるのが、土間コンクリートという手法です。
土間コンクリートは、地面に施工するコンクリートを 指す言葉で、表面は基本的にフラットで、装飾が加えられることもあります。
土間コンクリートの施工手順は、大まかに次の通りです。
・ 高さを合わせるために地面を掘り下げる
・ 基礎として砕石を敷き詰め、固める
・ 型枠と、強度を上げるためのワイヤーを設置する
・ コンクリートを流し込む
・ 表面を仕上げ、数日〜1週間乾燥させて完成
庭をコンクリートで舗装する際の費用は、1平方メートルあたり10,000円前後が目安です。
工程ごとの詳細を言えば、メインであるコンクリートの流し込みの作業に8,000円前後かかり、他の作業に2〜3,000円ほど、という割合です。
車1台分の駐車場をコンクリートで舗装する場合、舗装する面積がおよそ15平方メートルなので、単純計算で15万円前後ですが、面積が狭い場合は単価が高くなってしまうこともあります。
また、1平方メートルあたり10,000円前後という価格は、あくまで相場の目安です。
地域、業者や要望によっても上下するため、15,000円/1平方メートル程度まで余裕を持って予算を組んでおくと安心です。
普段街を歩いていても、庭をコンクリートで舗装している家をよく見かけます。
土間コンクリートのメリットを確認しましょう。
車は、かなり重量があります。
小さめの軽自動車でも、700キロ前後。
大きい車であれば1トンを軽く超えるほどの重さです。
よって、駐車場の地面には、それなりの強度が必要です。
コンクリートであれば、かなり頑丈なので、重い車を停めていても安心できます。
また、土埃や、雨が降った後のぬかるみが車体につくこともないので、車を綺麗な状態に保つことができます。
一面コンクリートで舗装することで、家のエクステリアを白やグレーで統一してスタイリッシュに見せることができます。
また、レンガやタイルを埋め込むことでワンアクセント追加することもできるので、デザインの自由度も高めです。
庭の見た目をスタイリッシュにしたければ、コンクリートがオススメです。
コンクリートで舗装してしまえば、雑草が生えてこなくなり、庭の大きな悩みから解放されることができます。
また、土や泥などで汚れても水で流したり、ブラシでこすったりすれば良いだけなので、庭の手入れが、かなり楽になります。
庭をコンクリートにするには、メリットだけでなくデメリットもあります。
工事を終えてから後悔してしまわないためにも、しっかりと把握しておいてください。
コンクリートにすると、土や芝生にしている時と比べて、日差しの照り返しがかなりきつくなります。
日差しが強くなる夏には、かなり眩しく、かつ熱くなってしまいます。
裸足で歩くとやけどしてしまいかねないほど高温になるので、小さなお子さんやペットがいる場合は特に注意する必要があります。
一度コンクリートで舗装してしまうと、リフォームし直したいと思っても簡単にはできなくなってしまいます。
コンクリートを剥がすには、再び業者に頼む必要があり、舗装する際と同額、もしくはそれ以上の費用がかかります。
再び庭の雰囲気を変えたいと思っても、簡単にはできなくなってしまう点は、注意しなくてはいけません。
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庭を舗装するには、駐車場にすることが目的であっても、コンクリート以外の方法もあります。
それぞれにメリット・デメリットがあるので、すでにご存知の方も、もう一度確認しておくことで失敗してしまう可能性をさらに小さくすることができます。
アスファルトは、コンクリートと比べて費用が安く、施工した日から駐車場として利用することができるというメリットがあります。
表面の凹凸は多少ありますが、コンクリートと同じくらいには綺麗に施工することが可能です。
しかし、コンクリートにはデザイン面で劣ります。
また、強度もコンクリートほどではないため、経年劣化が顕著に現れやすくもあります。
さらに、施工面積が広がるほど割安になる傾向があるため、車1台分程度ではコンクリートと費用が変わらないこともあります。
インターロッキングブロックとは、公園などで見られる、ブロックを組み合わせて並べる舗装方法のことです。
色や形のバリエーションが豊富なため他の方法よりもデザイン性が高く、ブロックに透水性があるため水はけが良いというメリットがあります。
一方で、一つ一つ手作業で並べるためコンクリートよりも費用が高く、施工期間も長くなりやすいです。
また、全面を覆うような方法ではないため、ブロックの隙間から雑草が生えてきてしまうこともあります。
庭を砂利で舗装するメリットは、第一に費用が安いことです。
専門業者に頼んでも、1平方メートル当たり2,000円前後でやってくれるところもあります。
また、音が鳴るため防犯対策にもなり、完全に舗装するわけではないため水はけも良いです。
しかし、ブロックよりもさらに雑草が生えてきやすく、時間の経過とともに砂利が減っていってしまいがちなため、定期的なメンテナンスが必要です。
さらに、駐車場として利用する場合は、砂利が車体に当たって車を傷つけてしまう可能性もあります。
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機能性を考慮すると、庭の舗装に適しているのはコンクリートと言えます。
しかし、車1台分の面積を舗装するのには15万円ほどかかり、決して安いとは言えません。
また、リフォームの節約といえばDIYが思い浮かびやすいですが、コンクリート舗装は専門的な技術やそれなりの労働力が必要になるため、おすすめできません。
そこで、業者に頼んで駐車場をコンクリートリフォームする際に、費用を抑える方法をご紹介します。
リフォーム費用を抑えるためには、まず複数業者の見積もりを比較することから始めましょう。
一社から見積もりを受けただけでは、提示された金額が適正なのかわかりません。
価格は、地域によっても相場が異なるので、複数業者から見積もりを受け、プランなども比較しつつ要望にあったものを選ぶようにしましょう。
夏は、駐車場のコンクリートリフォームの閑散期です。
仕事の少ない時期に頼めば、元々の提示価格が低くなったり、値下げ交渉に応じてくれたりします。
逆に春頃は、依頼が増え、料金も上がりやすい時期なので注意が必要です。
コンクリートは、強度やメンテナンスに優れているけれど、費用がかさむ。
砂利は、安く抑えられるけれど、駐車場としての性能はコンクリートに劣る。
これらの特性を組み合わせると、「車のタイヤが乗る部分はコンクリートで、他の部分は砂利で舗装する」という方法が出てきます。
全面コンクリートにするよりも費用を抑えることができ、タイヤが乗る部分はコンクリートのため強度などの心配もありません。
このように、コンクリートと他の舗装方法を併用すると、上手に費用を抑えることができます。
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ここまで、庭をコンクリートで舗装する際の費用や、安く抑える方法をご紹介してきました。
庭をコンクリートで舗装すると、手入れが楽になったり、駐車場として利用できるようになったりといったメリットがあります。
費用を抑えながら、長持ちする舗装をしてもらうためにも、信頼できる業者に頼むようにしましょう。
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ぜひ、信頼できるリフォーム業者に依頼して、理想のマイホームを手に入れてください!
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