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(画像/PIXTA)
窓のリノベーション(窓リノベ)は、家の断熱性や防音性、防犯性を高めたい方におすすめの工事です。本記事では、窓リノベのメリットや方法について解説するとともに、環境省が実施している窓リノベの補助金制度「先進的窓リノベ2024事業」の概要や申請方法、そのほかの補助金制度、さらには実際に窓リノベを行って成功した事例を費用も含めて紹介します。後悔しない窓リノベを実施するために参考にしてください。
目次
窓リノベには、断熱性を高めることによる省エネ効果をはじめ、結露の防止につながる、防音性が期待できる、防犯性が増すというメリットがあります。
例えば、窓ガラスを紫外線カットに加え、さらに遮熱効果のあるものに交換することで室温の上昇を抑えられます。。窓ガラスやサッシを断熱性の高い素材の製品に交換すれば、窓から逃げてしまうエアコンの冷気や暖気を最小限に抑えることが期待できます。窓リノベには、室内の温度を快適に保つだけでなく、エネルギー消費を抑える効果も期待でき、光熱費や環境への負荷も低減できます。
結露は、外気との温度差のある窓付近などで、室内の水蒸気が冷やされて起こる現象です。放置すると、窓の周辺にカビやダニが繁殖してしまい、窓そのものだけでなく、居住者の健康にも悪影響を及ぼす恐れがあります。窓リノベによって断熱性の高い窓ガラスや内窓を設置すれば、結露の発生を防止することができ、居住者の健康面・衛生面を含めて、住居の状態を良好に保つ効果が期待できます。
居住している建物の立地が線路や幹線道路の付近であるような場合、電車や自動車の通行時の騒音は、一般的な生活音とは比較できないくらい気になるものです。居住者のなかには、外の物音が気になって、ストレスが溜まってしまったり、十分に安眠できなくなったりする人がいるかもしれません。
居室内でペットを飼っている場合にはペットの鳴き声などが、またピアノやギターなどを演奏する人の場合には楽器の音が、ほかの居住者や近所への迷惑になっていないかと、不安になる人は少なくないはずです。
このような場合でも、窓リノベで防音性の高い窓ガラスに交換したり、内窓を設置したりすることによって、外部からの音を遮断し、家から外に音が漏れるのを防ぐことが期待できます。窓リノベによって、居住者の生活環境は大幅に改善されます。
警察庁が開設している防犯サイト「住まいる防犯110番」によれば、2023年(令和5年)の侵入窃盗の侵入口は、窓が一戸建て住宅で55.2%の1位、共同住宅でも表出入口に続く2位でした。空き巣の多くが、窓から住宅への侵入を試みていることが分かります。
したがって、窓ガラスを割られにくい強固な素材の製品に交換したり、内窓やシャッターを設置したりすることは、空き巣の侵入口を塞ぎ、被害を防ぐために有効な手段となります。窓を強固な防犯ガラスに換えることは、台風や地震などの災害時に窓が割れてしまう確率を低下させ、居住者を怪我から守るためにも効果的です。
■参照:住まいる防犯110番
さまざまなメリットのある窓リノベですが、実行するには相応の費用がかかります。補助金制度をぜひ活用しましょう。
補助金制度のひとつに、環境省が実施している「先進的窓リノベ2024事業(正式名称:断熱窓への改修促進等による住宅の省エネ・省CO2加速化支援事業)」があります。本事業の目的は正式名称からも分かる通り、窓リノベを実施することによって住宅の断熱性を高め、家庭から排出されるCO2やエネルギー費用を削減して、省エネ化を促進することです。具体的には、断熱性の高い窓ガラスへの交換や内窓の設置、ドア交換などのリフォームに対して、一戸あたり最大200万円までの補助金が支給されます。
「先進的窓リノベ2024事業」以外の補助金制度としては、例えば、国土交通省が実施している「子育てエコホーム支援事業」があります。エネルギー価格の高騰の影響を受けやすい子育て世帯や若者夫婦世帯を対象に、高い省エネ性能をもつ住宅の取得や省エネ改修を支援する制度です。「子育てエコホーム支援事業」でも、断熱性の高い窓ガラスへの交換や内窓の設置などに関して補助金が支給されます。支給額はリフォーム内容にもよりますが、最大で60万円/戸です。
「先進的窓リノベ2024事業」「子育てエコホーム支援事業」ともに国が実施している制度ですが、各自治体で独自の補助金を支給している場合があります。窓リノベの実施を検討しているのであれば、利用できる制度がないか、ぜひ、調べてみてください。
「先進的窓リノベ2024事業」を利用して補助金の交付を受ける流れは以下の通りです。
(1)窓リノベ事業者を探す
(2)要件を確認する
(3)事業者とリノベ工事の工事請負契約をする
(4)工事着手
(5)補助金の交付申請
(6)補助金の交付・還元
本事業の補助金は、戸建だけではなく、集合住宅も対象となっています。
また、工事を発注する居住者・消費者は、補助金申請などの手続きを自ら行うことはできません。あらかじめ窓リノベ事業者として登録申請した施工業者が行います。交付申請は遅くとも2024年12月31日までに行う必要があります。事業者とのリノベ工事の契約では、工事そのものの契約に加え、本事業の事務局が指定する「共同事業実施規約」も締結する必要があります。申請などの手続きと同様、補助金の交付・還元も居住者・消費者に対して直接行われることはありません。
交付申請に不備などがなく、交付が決定された場合は、窓リノベ事業者の口座に振り込まれ、先に締結した共同事業実施規約の内容にしたがって、工事費に充当するか、居住者・消費者に現金で支払われるかのいずれかの方法が取られます。
補助金の交付を受けるには、窓の断熱改修工事において、本事業で指定された製品を使用しなければならないという規定もあります。さらに、リフォームを行う住宅の所有者である必要もあります。ただし、ここでいう「所有者」には、賃貸住宅として当該住居を貸借し、居住している人も含まれます。
主な方法としては、
・窓ガラスのみを交換
・内窓を新設する
・窓枠を交換せずガラスだけを替えるカバー工法
・自由度の高いはつり工法
の4種類が挙げられます。
窓ガラスのみを交換する場合には、サッシ部分を変更する必要はありません。費用は安く、工期も短くてすみます。ひと口に窓ガラスといっても複層ガラスや真空ガラス、防犯用ガラスなど、さまざまな種類があります。重視する効果が断熱なのか、防音なのか、防犯なのかによって、交換する窓ガラスの種類は変わってきます。
ただし、補助金の対象となるのは断熱窓だけなので注意が必要です。この方法は手軽ですが、「窓全体の断熱性などを最大限に高めたい」という要望には適していません。
現在の窓の内側にもう1枚、断熱窓を設置し、二重窓にする方法です。内窓を設置することによって断熱性や防音性が向上し、結露の抑制なども期待できます。住居への侵入窃盗を図る場合、窓を2枚、突破しなければならないため、防犯効果もあります。
内窓の設置はマンションなどの集合住宅でも取り入れやすく、工期も比較的短時間ですむ点がメリットですが、窓の開閉や掃除などに従来以上の手間がかかるというデメリットがあります。
カバー工法とは、既存の窓枠の上に新しい窓枠を被せて取り付ける工法で、近年の窓リノベでは多く採用されています。本工法では窓枠をそのまま利用し、ガラスだけを交換します。外壁を壊さずに工事を行えるため、竣工までの期間は比較的短くてすみます。既存の窓枠の上に新しい窓枠を取り付けるため、窓ガラス部分がやや小さくなる点には注意が必要です。
はつり工法では、既存の窓枠やガラス部分を完全に撤去し、窓全体を新しく交換します。窓のサイズや位置を変えられるだけでなく、外壁も新たに整備することが可能で、断熱性や防音性を向上できるのはもちろん、部屋の雰囲気も変えられます。ただし、本工法の工事は大規模になり、ほかの方法に比べて多くの予算や工期が必要になるのがネックです。
ここでは、リフォーム会社紹介サイト「ホームプロ」に掲載されている事例を3つ紹介します。ただし費用は当時の概算なので、2024年現在では異なる可能性があります。
リビングの窓と階段の小窓を交換することで、暑さや冬の結露、換気の問題を解決した事例です。こちらの住宅のリビングは窓から入る西日のせいで、夏場の室温は非常に高くなっていました。冬は結露がひどく、その影響で窓の動きも悪くなっていました。さらに、階段に設置された小窓が開閉できなかったため、空気が淀んでしまうという問題もありました。
そこでリビングの窓を断熱性能の高いタイプに、また階段の窓を換気が可能なタイプに交換するという窓リノベを実施しました。この窓リノベによってリビングは夏も冬も快適になり、階段の空気の通りもよくなりました。
before
after
西日に強い遮熱タイプのLowーE複層ガラスを採用したので、大きい窓のまましっかりと窓断熱が出来ました
建物のタイプ:一戸建住宅
リフォーム費用:57万円
工期:1日
▶画像出典:「神戸市北区・K様邸 窓交換で快適な住まいに!」
内窓に樹脂製のインプラス(LIXIL社のリフォーム室内用サッシ)を設置した事例です。ひどい結露によって窓周りにカビが生えてしまうことに悩まされていたこの住宅では、日常生活への影響を最小限にとどめるために、住みながらの工事を希望していました。
そこで、大がかりな工事が不要で、1窓あたり1時間程度で行える内窓の設置を提案・実施したところ、断熱性が向上して外気温の影響を受けにくくなったばかりでなく、結露の発生も大幅に抑制できました。さらに省エネ・防音効果も向上しています。
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after
外窓とインプラス、その間の空気層が障壁となり、高い断熱効果で暖冷房効率がアップし湿度も抑えられて快適になりました
建物のタイプ:一戸建住宅
リフォーム費用:38万円
工期(全体):1日
▶画像出典:「結露を抑え省エネ・防音効果を高めるインプラスで窓のリフォーム」
内窓は既設の窓を壊さずに設置できるので、戸建だけでなく、マンションでも採用しやすいのが強みです。ここで紹介するのは、特に防音効果を高めるために内窓の設置を行った事例です。依頼者の住居は駅近くのマンションで、室内で犬を飼っています。立地条件の影響による外から伝わる電車の音や、室内から外に漏れてしまう愛犬の鳴き声が悩みの種で、少しでも遮断したいと考えていました。
そこで選択したのが、内窓を設置する窓リノベでした。内窓は断熱性だけでなく、防音性を高める効果もあるため、このお宅の悩みを解決するのに最適でした。さらに窓ガラスに紫外線をカットする製品を選んだことで、冷暖房の効果を高めることにも成功しました。
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after
2つあった履き出し窓に内窓を設置しました
建物のタイプ:マンション
リフォーム費用:50万円
工期(全体):1日
▶画像出典:「断熱・防音効果の高い内窓設置」
窓リノベを成功させるには、以下のポイントを押さえましょう。
・目的にあった方法や窓を選ぶ
・窓の面積や耐震性にも配慮する
・集合住宅の場合は事前に管理規約などを確認する
窓リノベで第一に心がけるべきは、目的に合致した施工方法や設置・交換する窓を選ぶことです。例えば断熱性を高めたいのであれば、窓ガラスは複層タイプが適しており、防音性を高めたいのであれば、防音ガラスが適しています。
ただし、繰り返しにはなりますが、補助金の対象となるのは断熱窓だけなので注意しましょう。窓リノベにかかる費用は工事内容や窓ガラスの機能性などによって大きく変わってきます。予算を大幅に超えないように、前もって業者に相談し、見積もりは必ず取るようにしましょう。
窓は居住者の好みによって自由に設置できるわけではありません。建築基準法では、換気や採光を確保するために、窓の広さを居室の床面積の1/7以上にするように定めています。ただし、有効な採光方法を確保できる措置や照明設備の設置がなされている場合は、居室の床面積の1/10までの範囲内となります。
窓を増やす場合も、建物の耐震性を損なわない位置に設置しなければなりません。窓リノベを実施する際には、建築基準法をはじめとした法令を遵守するためにも、図面を確認したり、施工業者や外部専門家に確認しましょう。
集合住宅で窓リノベを行う場合には、対象の窓や窓ガラスが、管理規約で共有部分として扱われるのか、専有部分なのかを事前に確認しておく必要があります。管理規約で窓の変更に制限がかけられていたり、外観に影響を与え得る窓の交換は、管理組合の承認が必要であったりすることもあります。不要なトラブルを招かないよう、管理組合とよく相談した上で、必要な手続きを踏むことが重要です。
窓リノベは、断熱性や防音性、防犯性の向上、結露の発生抑止など、数多くのメリットをもたらしますが、こうした効果のどれを求めているのか、自分のニーズや目的を明確にし、施工業者に分かりやすく伝えることが重要です。
住宅の省エネ性能を高めることが目的の窓リノベなら、「先進的窓リノベ2024事業」のような補助金制度も活用できます。補助金の利用条件などは事業によって異なりますので、窓リノベを検討しているのであれば、利用できそうな制度を積極的に調べることをおすすめします。
■監修: 髙野 友樹 不動産コンサルタント
【所有資格】公認 不動産コンサルティングマスター/宅地建物取引士/賃貸不動産経営管理士
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