和室を洋室へリフォームしたいという人が増えています。そんな方のためにリフォーム費用や施工期間など、気になる情報をまとめました。実際のリフォーム事例も紹介しているのでチェックしてみてください。
目次
「和室を洋室にリフォームしたい」と考える人は多いのではないでしょうか? 建築時、入居時には「和室があった方が良い」と思っていても、暮らすうちに不便を感じたら、洋室へのリフォームを検討しましょう。
和室のリフォームには、簡単な施工から部屋全体をガラリと変える施工まで、幅広い方法があります。
今回は、和室のリフォームについて、メリットや費用感、リフォーム会社選びのポイントを解説します。
和室のリフォームを行う前に知っておきたいことをまとめましたので、ぜひ参考にしてみてください。
和室から洋室への変更は施工事例の多いリフォームです。
和室は床に直接寝っ転がることができるというメリットがありますが、最近では椅子やソファーに腰掛けるスタイルを選択する人が多くなっています。
ここでは洋室のメリットをいくつかご紹介します。
畳はダニにとって、快適な環境です。
掃除機をかけても、掃除の手が届くのは表面だけです。
ダニは危険を察知すると奥に潜ってしまうため、完全に駆除するのは難しいでしょう。
寝具や布製品であれば洗濯して天日干しする、布団乾燥機にかけるなどの対策を取りやすいのですが、畳は洗濯できないうえ、天日干しするのも一苦労です。
また、畳は室内の湿度が高いときには湿気を吸収し、低いときには湿気を放出する特性を持っています。
このため、室内の湿度が高い状態が続くと畳の中に湿気がとどまってしまい、ダニやカビが発生しやすいのです。
その点、洋室のフローリングであれば掃除がしやすく、ダニやカビが発生する可能性も低いため容易に清潔を保つことが可能です。
このように防虫・防ダニ・メンテナンスの面で和室から洋室へのリフォームはおすすめです。
和室の場合、障子や畳の定期的なメンテナンスを行わなければなりません。
障子は破れたり見た目が古くなったりすれば張り替えを行います。
また、桟の破損は全体の歪みにつながるため、定期的に修理しなければなりません。
畳は日ごろの掃き掃除、空拭きに加え、長持ちさせるためには年に2回程度の天日干しが必要です。
畳に溜まった湿気を飛ばすために重要なメンテナンスですが、種類によって10~30kgの重さがあるため、1人で行うのは難しいでしょう。
また、和室では床に物を直接置くことが多いため、掃除の際に物を片付ける手間が増えます。
さらに、障子の桟や鴨居、床の間など埃を取り除きにくい箇所が多くあるため、掃除がしにくいと感じる方も多いでしょう。
その点、洋室は基本的にフラットな造りなので、掃除がスムーズです。
掃除機とフローリングワイパーがあれば日常的な掃除は充分と言えます。
和室に比べて洋室の方が断然メンテナンスがしやすいと言えるでしょう。
畳は重たい家具や脚のある家具を長く置いておくと、その部分がへこんでしまうことがあります。
へこみがひどくなると元に戻すことは難しいため、そのままにしてしまっている方も多いのではないでしょうか。
洋室では、重量のある家具でも安心して置くことができます。
フローリングは木材からできているため、まったくへこみが生じないわけではありません。
しかし、畳よりはへこみが生じにくくなります。
洋室はシンプルなため、ライフスタイルに合わせた部屋作りがしやすいと言えるでしょう。
小さなお子さんがいるご家庭ならカーペットやラグを敷けば、床に座って遊んだり寝転んだりも可能なうえ、お年寄りの場合は布団よりもベッドの方が立ち上がりやすい、布団の上げ下ろしをしなくて良いといった点で好まれます。
また、住まいのメインとなるリビング・ダイニングは洋室の造りであることがほとんどです。
デザインや見た目にこだわりたい方は、和室を洋室にリフォームすることでリビング・ダイニングと調和のとれたトータル的な統一感が出ます。
畳をフローリングに張り替えると、部屋のイメージが一新します。
フローリングは、単層フローリングと複合フローリングの2種類に大まかに分類されます。
単層フローリングは主に無垢材を使用したフローリングのこと。
天然の木の質感とぬくもりが魅力です。
使用される木材はウォールナット、メープルオーク、ひのきなどが中心になります。
素材感にこだわりたい方は単層フローリングから選ぶのがおすすめです。
複合フローリングは複数の板を重ね合わせて作るフローリングのこと。
安価でデザインの種類が豊富にあるのが特徴で、自分の好みに合わせて選びやすく人気です。
また、フローリングに張り替えるではなく、畳の上にフローリング調のクッションフロアを敷くという方法もあります。
しかし、畳とクッションフロアの間に湿気が溜まりやすく、カビが発生しやすくなるためあまりおすすめできません。
フローリングに張り替え…13万円~15万円
※フローリングに張り替える場合には、使用する素材によって費用が大きく異なります。
関連記事:フローリング・床リフォームの費用と相場
畳をフローリングに張り替えた後に気になってくるのが壁や天井です。
特に、天井は横になったとき、他の部屋から見たときに目立つため、床を洋室風にしただけでは悪目立ちしてしまうことがあります。
現代の和室では多くが合板に木目調のシートを貼っているだけですので、上から塗装する、壁紙を張るといったリフォームを安価で行うことが可能です。
DIYが得意な方は自分でリフォームに挑戦したくなるかもしれませんが、和室の天井においてはプロに任せた方が無難です。
和室の天井には凹凸が多いため、塗りムラや壁紙のよれなどが起こりやすく、素人が成功させるのは難しいでしょう。
塗装の場合…6~12万円程度
壁紙を張る場合…4~12万円程度
関連記事:和室リフォームの費用と相場
「押入れが使いにくいので、クローゼットに変更したい」という方は非常に多いです。
日本古来の押入れは、布団を収納するには適していますが、布団以外の物を整理して収納するのには向いていません。
収納の位置を変える、ウォークインクローゼットを作成するなど、間取りの変更が必要となる大規模なリフォーム(リノベーション)は100万円~となります。
関連記事:収納リフォームの費用と相場
上記のリフォームをすべて行い、和室を洋室にフルリフォームする場合の費用目安は50~100万円となります。
関連記事:和室リフォームの費用と相場
マンションの和室を洋室にしたいと考えている方は多いと思います。
しかし、大規模な工事となると他の住人の方に迷惑がかかるのでは…なかなかリフォームに踏み出せないでいる人もいるのではないでしょうか? ご近所への騒音や、工事期間など、事前にリフォーム会社と話し合い、工事の数カ月前からマンション住民の方に知らせておくべきでしょう。
畳をフローリングにする工事は、変更箇所も少ないため工事期間は2日ほどで終了します。
部屋の大きさにもよりますが、ほとんどの場合1〜2日ほどで終わります。
フローリング張り、壁・天井張り替え、クローゼット設置などすべての工事を行う場合は、2週間~数か月程度かかると考えておきましょう。
この場合は工事期間中の住まいをどうするかなど、リフォーム会社に相談しきちんと計画を立てておくことが大切です。
・費用 117万円(単独工事をする場合の概算)
・工期 10日
関連記事:洋風っぽい和室へ
・費用 150万円(単独工事をする場合の概算)
・工期 10日
関連記事:二間続きの和室をリフォーム
リフォーム会社を選ぶ時には、しっかりと確認しておきたいポイントが3つあります。
下記のポイントをチェックして、満足のいくリフォームを行えるようにしましょう。
リフォーム会社の実績は判断基準として重要です。
しかし、「リフォーム実績豊富」と謳っていても、話を聞いてみるとリフォームを希望する箇所とは関係の薄い箇所での実績ということも。
和室から洋室へのリフォームは、内容によっては大規模な工事となりますので、同規模・近い条件での施工件数が豊富なリフォーム会社を選びましょう。
リフォーム会社の担当者がこちらの要望を汲みつつ、プロならではの視点で的確な提案をしてくれるか、という点は非常に重要です。
意見を押し付けてくる、予算以上のリフォームばかり提案してくるといった場合には注意しましょう。
リフォームを依頼するときに忘れてしまいがちなのが保証やアフターサービスについてです。
リフォームに使用した製品のメーカーがつけている保証とは別に、リフォーム会社ごとに保証やアフターサービスがありますので、確認しておきましょう。
また、保証期間中の補修・やり直しなどの負担額はどの程度保証してもらえるのか、アフターサービスは土日・祝日に対応してもらえるのか、夜間の対応はどうなるのか、といった点も併せて確認しておくと安心です。
関連記事:リフォームの相談はどこにする?無料サポート機関を紹介します
関連記事:リフォーム会社選び 完全ガイド、激安・格安でリフォームをする業者の選び方
関連記事:リフォーム会社の種類と特徴
和室から洋室にリフォームするメリット、リフォームの費用感、業者選びなどのイメージが湧いてきたでしょうか。
和室から洋室へのリフォームは施工範囲が広く、何をどこまでやるかで費用も大きく変わってきます。
自分や家族にとって適切なリフォームを見つけましょう。
分からないことはあればまずはリフォームのプロに相談してみましょう。
希望に合った条件でリフォームの見積もりをしてくれるはずです。
信頼できて予算に合って評判がいい…、そんなリフォーム会社を自分で探すのは大変です。
ホームプロでは加盟会社を中立の立場でご紹介しています。
2001年のサービス開始以来、多くのお客さまにご利用いただいています。
利用者数
※2021年4月〜
2022年3月
昨年度のご成約
※2019年2月リフォーム産業新聞による
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