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「我が家もそろそろリフォームを…」と考えている方にとって、どの部分をどのようにリフォームするのかと同じくらいに重要な部分、それが「予算」。手元資金が潤沢であれば支障は少ないものの、将来を考えると貯金を大きく取り崩すのはかなり心配です。かといって、リフォーム費用を抑えるために工事範囲を無理に縮小してしまい、本来必要であった工事まで見送ってしまうと、建物の寿命を短くしてしまうこともあり、資金計画はリフォームを考える上で非常に重要な検討課題なのです。
新築で家を建てる、あるいは家を買う場合、「住宅ローン」についてはたくさんの方が利用しており、金融機関とのやり取りなどの重要性などは認識していると思いますが、「リフォーム」でも様々なローンが用意されていることを皆様はご存知でしょうか。用途や返済計画、手続き方法などに特徴があるため、しっかりと理解しておけば無理なく安心してリフォームに臨むことができるのです。
では、リフォームローンを使うメリットについて考えてみましょう。
リフォームは新築工事と比べて小規模な工事と思われがちですが、リフォーム内容次第では部分的な解体を必要とするケースもあります。解体してから建物に手を加えていくといった大規模な工事の場合、工事箇所やリフォーム内容によっては、一括して同時にリフォームを実施したほうが安上がりになることがあるのです。
例えば、耐震改修と断熱リフォームの場合を考えてみます。どちらも壁を一度解体してから、構造の補強や断熱材の充填を行うことが一般的です。もしも予算の都合で耐震改修と断熱リフォームをそれぞれ分割して実施するとなると、同じ箇所について解体と復旧を2回繰り返して行うことになり、非常にもったいないリフォームになってしまいます。また、予算を削減するために断熱リフォームを諦めるといった選択肢もありますが、断熱材そのものは比較的安価な建材であることから、資金計画が許せば、同時に実施したほうがコストパフォーマンス的にも満足するリフォームになることでしょう。
また、屋根と外壁の塗装についても考えてみます。屋根も外壁もリフォームには足場が必要です。この足場費用は、屋根と外壁を同時にリフォームするのであれば一度で済みます。しかし工事を2回に分けてしまうと、足場を毎回立て直す必要があるため、これもまた非常にもったいないリフォームと言えるでしょう。
このようなリフォームの局面で、自己資金だけで考えるのではなく、全額あるいは一部だけでもリフォームローンの活用を頭に入れておくと、お得で効率の良いリフォームが選択できるようになるのです。
リフォームローンは様々な金融機関で取り扱っていますが、金利だけでなく、手続きの方法や担保の有無など、実に多くの違いがあります。
一般的には土地や建物に抵当権を設定する(有担保)ローンの方が低金利で、10年を超える長期間のローンを組むことができるのに対し、担保を必要としない無担保ローンの場合は、融資手続きが簡素化されている代わりにローン金利がやや高めに設定されている場合が多いようです。
無担保ローンは借入期間も短く、おおむね10年以下というものが多くを占めています。 ついつい金利に目が行ってしまいがちですが、手続きの煩雑さやローン保証料などといった別途発生する費用についても確認した上で、自分に合ったローンを利用するようにしましょう。 また、ローン審査がOKになってリフォーム工事がスタートした後、リフォーム内容を変更したり、やむを得ない追加工事が必要となったりした場合に、後から融資金額を増額することはかなり難しい(あるいはローン審査そのものがNGになったりすることも……)ということを肝に銘じておきましょう。
リフォーム会社からは追加費用が発生しそうな箇所と概算金額を見積もり提案の段階で説明してもらい、想定外の費用をできるだけ防ぐよう、事前にしっかり準備しておくことが大切です。
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