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フローリングの張り替えリフォームは、工事をする部屋の広さや、張り替え予定の床の状態などによって費用の相場が変わります。
フローリングの張り替えの場合、既存の床に重ね張りをすれば手間も少なく比較的費用を抑えることが可能です。しかし、既存の床や畳を剥がして張り替えをする場合は、撤去費用がかかったり、床の高さ調整が必要になったりするため、費用は割高になる傾向にあります。
施工日数の目安としては、手を掛ける範囲などにもよりますが、1ヶ月~2ヶ月程度を見ておくとよいでしょう。
・6畳……約12万~14万円
・12畳……約18万~35万円
・20畳……約26万~60万円
フローリングの張り替え方法には種類があります。それぞれの特徴と併せて注意点もみていきましょう。
フローリングは、リフォーム方法によって施工の仕方が変わり、手間がかかるものは費用も割高になる傾向があります。
・張り替え張り替えは、既存の床を一度剥がし、新しいフローリングを張る方法です。撤去作業が必要になり処分費もかかります。場合によっては壁の一部を補修する必要がでてくることもありますので、影響がある範囲はどの程度なのか事前に確認しておくと安心です。
・重ね張り重ね張りは、既存の床の上にそのまま重ねて新しいフローリングを張る方法です。既存の床を剥がす手間がなくなるため張り替えよりも費用は安価になりますが、張り替えをしない他の部分と段差ができてしまいます。また、既存の床の傷みが激しい場合には、そのまま重ね張りできないこともあります。
フローリングの張り替えは、使う床材の種類によっても価格が異なります。
・複層フローリング複層フローリングは、一般的によく使われている床材です。アパート・マンションなど賃貸物件の床材に採用されていることも多く、戸建住宅でもよく使われています。複層フローリングは、表面は木のシートになっていて、その下層は合板で作られています。
複層と呼ばれているのは、素材が重なって形成されているためです。大きな特徴としては、表面が硬く丈夫なため傷がつきにくいという点が挙げられます。安価なものから高価なものまでバリエーションがある点も、特徴のひとつといえるでしょう。
・無垢フローリング無垢フローリングは、天然の木で作られた床材です。自然素材ならではの素朴な風合いがあり、調湿効果や消臭効果が特長です。自然素材であるため、傷には強いとはいえない面もありますが、手触りが良いことやお手入れをすることでツヤが出て変化を楽しむこともできます。価格は、複層フローリングと比べて割高の傾向があります。
フローリングの張り替えを検討するには、次のような状態を目安に判断してください。
検討する目安は、15~20年ほど経過した頃です。複層フローリングの場合は、この時期に下層の合板が出てくることがあります。無垢フローリングは、傷がついても補修をすることである程度は劣化を抑えられるため、20年以上でも張り替えなくても良い場合があります。
張り替えの目安になる年数とは別に、実際の劣化の程度で検討することもあります。窓辺に近いところでは、日光が当たり乾燥や紫外線で傷みが進み色あせやひび割れがひどくなることもあります。また、家具の移動による擦れや剥がれ、ペットの爪のひっかき傷、床鳴りなどが気になる場合は、張り替えを検討してもよいでしょう。
フローリングの張り替えをDIYで検討している方もいらっしゃるかもしれません。しかし、施工方法を考えたとき、既存の床を剥がす張り替えは決して簡単なものではありません。重ね張りであればDIYで対応することも可能かもしれませんが、その際には次のような点に注意する必要があります。
・費用感とかかる時間、労力をよく考えるDIYで対応できるとはいっても、一般的に施工に必要となる日数よりも多くかかる可能性が高いでしょう。労力もかなり必要になりますので、費用としては安価にできるかもしれませんが、トータル的に考えた場合、「得になる」とは判断できないかもしれません。
・床下の下地が傷んでいる場合、素人では修復できない重ね張りは、既存の床下地にも問題がなければそのままスムーズに張ることができますが、下地が傷んでいる場合、補修が必要になり既存の床を剥がす必要もでてきます。この場合、DIYで対応できる範囲を超えてしまう可能性もあるでしょう。
・美しい仕上がりを目指すのは至難の業リフォーム後の床の仕上がりが気になる場合、DIYによって美しい仕上がりを目指すのは簡単ではありません。ただ単に重ね張りをするとはいっても、床と壁の接点などで、上手く整えることができずに躓くことも考えられます。そのため、美しい仕上がりを目指すのであれば、リフォーム会社に依頼したほうが安心できるでしょう。
マンションのフローリングを張り替える上での注意点をみていきましょう。
・賃貸賃貸マンションのフローリングを張り替えたいときは、事前に大家さんか管理会社に相談することが重要です。借りている部屋ですから、たとえ自己負担で行うとしても許可は必要です。
・持ち家マンションが持ち家の場合、フローリングの張り替えをすることは可能ですが、管理規約で床の遮音等級を確認しましょう。階下への影響がありますから、規約内容がよくわからないときは管理会社に相談することをおすすめします。
ここからは、実際のフローリングの張り替えリフォームの施工事例を紹介していきます。
・1:天然木のような質感を再現したフローリング
マンションのフローリングを張り替えています。採用したのは、大胆な木目が特長の複層フローリング材です。既存の床は茶系でしたが、張り替えたフローリングはホワイト系を選び、空間全体が明るい雰囲気に変わりました。施工期間は約1ヶ月で、費用は19万円ほどです。
・2:暗い色のフローリングで落ち着いた雰囲気のリビングに
カーペット敷きだった床をフローリングに張り替えています。床の下地も作り直して、シックなカラーが重厚感ある、複層フローリングに張り替えです。フローリング材は、フッ素塗料が施されてワックスがけ不要で汚れにくいものを採用しています。施工期間は約3日、費用は25万円ほどです。
・3:マンション用の防音素材でフローリングを一新
マンションのフローリングの張り替えと同時に壁クロスの張り替えもしています。マンションに適した防音仕様の床材を採用し、既存の床よりも明るい木目にしたことで、広がりを感じます。施工期間は約1ヶ月、費用は107万円ほどです。
・4:超薄型のフローリングを重ね張りして費用を抑える
マンションのフローリングを張り替えていますが、こちらは重ね張りを採用しています。重ね張りは、床まわりの巾木も取り換えることが多いですが、厚さわずか1.5mmの超薄型のフローリングを使うことで、巾木もそのままで施工することが可能になっています。既存の床下地の補修が必要なければ費用負担が抑えられます。施工期間は約2週間、費用は20万円ほどです。
・5:こだわりの無垢フローリングに張り替え
戸建住宅で複層フローリングから無垢フローリングに張り替えています。天然木の質感が感じられ、高級感が増しています。天然木は表面がさらりとしているため素足でも快適です。歩くことで自然のツヤも生まれます。施工期間は約10日、費用は100万円ほどです。
住まいの中で、床は大きな面積を占めています。そのため、床材を張り替えるとガラリと部屋の雰囲気を変えることができるでしょう。ただし、美しい仕上がりを求めるのであれば、やはり施工に慣れたリフォーム会社に相談したほうが安心です。
とはいえ、フローリングの張り替えをしてくれるリフォーム会社を自分で探すのも簡単ではありません。そのため、経験豊富なリフォーム会社を探す場合には「ホームプロ」の利用してみてはいかがでしょうか。
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2021年3月
昨年度のご成約
※2019年2月リフォーム産業新聞による
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