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お住まいの家のフローリングは、歩くたびにきしんだり、長年の傷や汚れが目立ってきたりしていませんか。「そろそろ張り替えたいな」と思っても、一体どのくらいの費用がかかるのか、工事には何日くらい必要なのか、見当がつかないと不安になることもあるでしょう。
この記事では、フローリングの張り替えを考えるときに知っておきたい情報を分かりやすく解説します。工事の方法ごとの費用相場はもちろん、張り替えを検討すべき床のサイン、リフォームで後悔しないための注意点まで見ていきましょう。
目次
長く暮らしていると、毎日歩くフローリングのちょっとした変化に気付くことがあるかもしれません。例えば、歩くたびに床が「ギシギシ」ときしむ音は、張り替えを考えるサインの1つです。
また、特定の部分がフワフワと沈むように感じたり、家具を置いていた場所にへこみができていたりする場合も注意が必要となります。そのほか、掃除をしても落ちない汚れや細かな傷、日光による色あせが目立ってきたときも、リフォームを検討するよいタイミングといえるでしょう。
これらのサインは、単に見た目の問題だけではなく、下地が傷んでいることもあります。特に、床のきしみや沈み込みをそのままにしておくと、見えないところで劣化が進み、将来的に修理の費用が大きくなることも少なくありません。もしご自宅の床に普段と違う変化が見られたら、一度リフォーム会社に相談してみるのがオススメです。
フローリングの張り替えにかかる費用は、部屋の広さや今の床の状態だけではなく「工法」と「床材の種類」によって大きく変わります。工法は張り替え方のことで、床材とはフローリングの材料のことです。それぞれの特徴をこの後で分かりやすく解説しますので、自身の希望に合った方法を見つける参考にしてください。

フローリングを新しくする方法には、大きく分けて2つの方法があります。1つは今ある床を全て剥がして新しくする「張り替え」、もう1つは今の床の上から新しい床材を張る「重ね張り」です。どちらの方法を選ぶかによって、費用や工事にかかる日数、仕上がりが変わってきます。
「張り替え」は、今使っている床を一度全て剥がしてから、新しいフローリングを張る方法です。この方法のよい点は、床を剥がしたときに、普段は見えない床の下地の状態を直接確認できることです。もし床のきしみや沈み込みといった問題があれば、その原因となっている下地の傷みを補修することもできます。新しい床も長持ちしやすくなるでしょう。
ただし、床を剥がす手間や、古い床材の処分費用がかかるため「重ね張り」と比べると費用は高くなり、工事にかかる日数も長くなる傾向があります。また、床を剥がす際に壁の端などを少し補修する必要が出てくる場合もあるので、どこまで工事が必要になるか、事前にリフォーム会社にしっかり確認しておくと安心です。
「重ね張り」は、今ある床を剥がさずに、その上から直接新しいフローリングを重ねて張っていく方法です。「上張り」とも呼ばれます。この方法のよい点は、床を剥がす作業がないため、「張り替え」に比べて工事にかかる日数が短く、費用も抑えられることです。
ただし、注意点も複数あります。まず、床が二重になり高さが増すことで、隣の部屋との境目に段差ができてしまう可能性があります。場合によっては、ドアが開けにくくなることもあるため、事前の確認は欠かせません。
そして、床のきしみや沈み込みといった問題がある場合、重ね張りでは解決できないケースが多くあります。床の下地状態がよい場合に、オススメの方法といえるでしょう。

フローリングには、大きく分けて「複合フローリング」と「無垢フローリング」の2種類があり、使う床材によって張り替えの費用が異なります。
複合フローリングは、合板や集成材でつくられた基材の上に、木目の化粧シートや薄くスライスした天然木を張っている床材です。無垢材とは違って反りにくく、キズがつきにくいのが特長です。
安価なものから高価なものまでバリエーションが豊富で、住宅では広く使われています。また、遮音性能を備えた「遮音フローリング」をはじめとし、断熱性や防汚性などさまざまな機能を持つフローリングがあります。
無垢フローリングは、天然の木でつくられた床材で、自然素材ならではの素朴な風合いが特長の床材です。ややキズに弱い面もありますが、手触りが良く、お手入れをすることでツヤが出るため経年変化を楽しむこともできます。
価格は樹種により大きく変わりますが、複合フローリングと比べると総じて割高の傾向があります。
無垢フローリングについては、以下の記事でも詳しくご紹介しています。
関連記事
無垢材フローリングのメリット・デメリットとは?種類別のリフォーム事例も紹介

ここからは、実際に床を張り替えるときに、どのくらいの費用がかかるのかを見ていきましょう。先述のとおり、リフォーム費用は部屋の広さや工事の方法、そして選ぶ床材によって変わってきます。フローリングやクッションフロア、畳といった床材ごとに、目安となる費用を分かりやすく紹介しますので、予算を考える際の参考にしてください。
フローリングから新しいフローリングへ張り替える場合の費用は、選ぶ床材や工事の方法によって幅があります。費用の目安を下記の表にまとめました。部屋が広くなると費用も上がりますが、工事の方法や床材の選び方で金額が大きく変わることが分かります。ただし、これはあくまで目安の金額です。今の床の状態によっては下地の補修などが必要になる場合もあるため、正確な費用はリフォーム会社からの見積もりで確認しましょう。
| 6畳 | 12畳 | 20畳 | ||||
|---|---|---|---|---|---|---|
| 張り替え | 重ね張り | 張り替え | 重ね張り | 張り替え | 重ね張り | |
| 複合フローリング | 21万〜30万円 | 15万〜20万5000円 | 42万〜60万円 | 30万〜40万円 | 70万〜100万円 | 50万〜66万円~ |
| 無垢フローリング | 25万〜35万円 | 29万〜37万円 | 50万〜70万円 | 58万〜74万円 | 83万〜116万円 | 96万〜123万円~ |
※既存床がフローリングの一般的な居室を想定し、標準的なグレードの床材を使用
※材料費・施工費・既存床の撤去処分費(張り替えの場合)を含む
※下地の補修・補強、床暖房、家具移動などの追加工事は含まない
※重ね張りは、既存床に大きな傷みや不陸がない場合を想定
(2026年10月時点 試算:古川まさ美)
フローリングからクッションフロアへ張り替える際は「既存材を剥がすのか」「重ねて張るのか」で費用が大きく変わります。6畳を例に、両者の違いを一覧表で見てみましょう。
| 施工内容の概要 | 費用目安 | 特徴 | |
|---|---|---|---|
| フローリングを剥がして張り替え | 既存フローリングを撤去し、新しいクッションフロアを施工 | 約18万~25万円 | 下地から整えるため仕上がりが安定しやすいが、費用は高め |
| フローリングの上から重ね張り | 既存フローリングを残し、その上にクッションフロアを施工 | 約8万~9万5000円 | 工期短め・費用を抑えやすい。手軽に雰囲気を変えたい人向け |
※6畳の一般的な居室を想定し、標準的なグレードのクッションフロアを使用
※材料費・施工費のほか、張り替えの場合は既存フローリングの撤去・処分費を含む
※下地の大規模な補修・補強、家具移動などの追加工事は含まない
※重ね張りは、既存フローリングに大きな傷みや不陸がない場合を想定
(2026年10月時点 試算:古川まさ美)
クッションフロアは材料費が比較的安いため、リフォーム費用を抑えたい場合に適した床材です。特に重ね張り工法なら、工事の手間を最小限にしつつ部屋の印象を大きく変えられる点が人気の理由といえます。

和室の畳を新しくする場合、その方法には主に3つの種類があります。畳の状態によって適した方法が異なり、それぞれ費用も変わってきます。これから「裏返し」「表替え」「新畳」という3つの方法について、それぞれの特徴と費用の目安を詳しく見ていきましょう。
「裏返し」とは、今使っている畳表、つまりゴザの部分を一度剥がし、裏返してきれいな面を表にして張り直す方法です。畳床という土台部分はそのまま再利用します。日焼けによる色あせが気になってきたけれど、畳自体に大きな傷みはない、といった場合に適しています。
費用は1畳あたり6000円前後が目安で、6畳の部屋なら約3万6000円で済むでしょう。畳を新しくしてから2~3年ほど経ったタイミングで行うのがオススメです。
「表替え」は、畳の土台である畳床はそのまま使い、表面の畳表(ゴザ)と、畳の縁(へり)の部分を全く新しいものに交換する方法です。「裏返し」ではきれいにならないような、ささくれや擦り切れ、落ちない汚れが目立ってきた場合に適しています。
費用は畳表の品質によって変わりますが、1畳あたり約6000円~2万円、6畳の部屋で約3.6万~12万円が目安になるでしょう。畳を新しくしてから5年前後でのメンテナンスとして行われることが多いです。
「新畳」とは、その名のとおり、畳そのものをまるごと新しいものに交換する方法です。畳床という土台部分から全てを新調します。畳の上を歩くとフワフワと沈む感じがしたり、湿気でカビ臭くなっていたり、大きなへこみができていたりするなど、畳全体の傷みが進んでいる場合に必要となります。
費用は1畳あたり約1万~3万円、6畳の部屋なら約6万~18万円が目安です。畳を使い始めてから10~15年経った頃が、新畳への交換を考えるタイミングといえるでしょう。
3つのメンテナンス方法の違いをわかりやすく整理すると、以下の表のようになります。
| 内容 | 費用目安(1畳) | 6畳換算 | 適したタイミング・状態 | 特徴 | |
|---|---|---|---|---|---|
| 裏返し | 畳表(ゴザ)を剥がして裏側を表に張り直す。畳床は再利用 | 約4000円前後 | 約2万5000円 | 畳を新しくして2〜3年/日焼け・色あせが気になるが傷みは軽い | 最も低コストで手軽 |
| 表替え | 畳床はそのまま、畳表と畳縁を新品に交換 | 約6000〜2万円 | 約3.6万〜12万円 | 使用開始から約5年/ささくれ・擦り切れ・汚れが目立つ | 見た目・使用感が大きく改善 |
| 新畳 | 畳床から丸ごと新しく交換 | 約1.4万〜3.2万円 | 約8.4万〜19.2万円 | 使用開始から10〜15年/へこみ・沈み込み・カビ臭など全体の劣化 | 最も効果が大きく耐久性も復活 |
※6畳の一般的な居室を想定し、標準的なグレードの畳表・畳縁を使用した場合
※材料費・施工費を含む
※畳床や下地の補修、家具移動などの追加作業は含まない
※新畳は既存の畳を撤去して交換する場合を想定
(2026年10月時点 試算:古川まさ美)

(画像/PIXTA)
フローリングのリフォームでは、元の床の状態や採用する建材の仕様によって、基本の工事費用に加えて追加料金が発生することがあります。どのような条件で費用が高くなるのか、主な3つのケースを詳しく解説します。
古い床材を撤去した際に、普段は見えない下地材(合板や根太など)に湿気による腐食やカビ、シロアリ被害、経年劣化による傷みが見つかるケースがあります。
下地の不具合を放置したまま新しい床を張ってしまうと、後から床鳴りや沈み込みが生じる原因となるため、補修や補強工事は欠かせません。
傷んだ木材の交換作業や下地を平らに整える調整作業の手間が増える分、追加の工賃や材料代がかかるため、リフォーム費用が高くなる点を押さえておきましょう。
マンションなどの集合住宅では、階下への騒音トラブルを防止するため、管理規約によって床の遮音等級(LL-45やLL-40など)が指定されていることが一般的です。
防音フローリングは、裏面に特殊な緩衝材や防音クッション材が貼り付けられた建材であるため、通常の木質フローリングよりも製品自体の材料コストが高くなることがあります。また、既存床の状態によっては、防音下地の施工など追加の工事費がかかるケースもあるでしょう。
すでに床暖房が設置されている部屋の張り替え工事では、既存の床暖房パネルや温水配管を傷つけないよう慎重に床材を剥がす技術が求められます。
さらに、使用する床材についても熱によるひび割れや反りが起きにくい床暖房専用のフローリング材を選ぶため、一般的な建材と比べて材料費・施工費ともに高くなる傾向にあります。
床暖房の設備ごと、更新したり新設したりする場合には、本体の価格や工事費用が加算される点にも注意してください。

(画像/PIXTA)
床材は部屋ごとの使用環境や用途、暮らし方に合った機能がある種類を選ぶことで、長持ちしやすくお手入れもスムーズになります。それぞれの部屋にあった床材の特徴を解説します。
水跳ねや油の飛び散りが頻繁に起こるキッチンには、水分や油汚れが染み込みにくく、掃除しやすい床材が向いています。料理中に調味料や食材をこぼすこともあるため、汚れを拭き取りやすい表面仕上げかどうかも確認したいポイントです。
例えば、耐水性が高く水や汚れをサッと拭き取れるフロアタイルや、水回りに対応した複合フローリングなどがあります。木の質感を楽しみたい場合は、耐水加工や防汚加工が施されたフローリングを選ぶとよいでしょう。
また、キッチンでは調理器具や食器を落としたり、椅子やワゴンを動かしたりすることもあります。傷やへこみに強い床材を選んでおけば、表面の傷みを抑えながら長く使いやすくなります。油や水で滑りやすくなることも考え、滑りにくさもあわせて確認すると安心です。
衛生面と水濡れへの対策が必要なトイレには、耐水性が高く、汚れを拭き取りやすいクッションフロアがよく使われます。シート状で継ぎ目を少なく施工できるため、水分や汚れが床材の隙間に入り込みにくい点もメリットです。
トイレでは、水だけでなく尿や洗剤などが床に付着することがあります。そのため、耐アンモニア性や防汚性を備えた製品を選ぶと、お手入れしやすく床材の劣化も抑えやすくなるでしょう。抗菌・防カビ・消臭などの機能を備えたタイプもあります。
デザインの選択肢が多いこともクッションフロアの特徴です。木目調や石目調、タイル調などがあり、便器や壁紙との組み合わせによって空間全体の印象を変えられます。
狭い空間だからこそ、機能性だけでなく色柄も含めて選ぶと、空間的にまとまりのあるトイレに仕上げやすくなります。
お風呂上がりの水滴や洗顔時の水跳ねなどで床が濡れやすい洗面所には、耐水性の高い床材が適しています。湿気がこもりやすい場所でもあるため、防カビ性や掃除のしやすさも重視して選びましょう。
耐水性の高い床材で代表的なものは、シート状のクッションフロアです。水が染み込みにくいうえ、表面の汚れを拭き取りやすく、洗面所の床材として取り入れやすい特徴があります。クッション性があるため、タイルなどと比べて足裏に冷たさを感じにくい製品もあります。
水や汚れに強く、耐久性を重視したい場合はフロアタイルも選択肢の1つです。一方、リビングや廊下と床の雰囲気をそろえたい場合には、水回りに対応した複合フローリングを選ぶ方法もあります。
複合フローリングを使用するときは、一般的なタイプではなく、耐水加工や防汚加工が施された製品かを確認しましょう。洗面台まわりなど特に濡れやすい部分では、水分を長時間放置せず、こまめに拭き取ることも床を長持ちさせるポイントです。
家族が長い時間を過ごすリビングには、耐久性とデザイン性の両方を考えて床材を選ぶことが大切です。人が歩く回数が多く、ソファやテーブルなどの家具も置くため、擦り傷やへこみに強い複合フローリングが向いています。
ペットと暮らしている家庭や、キャスター付きの椅子を使う場合は、表面に傷がつきにくい加工を施したタイプも選択肢になります。家具を移動する機会が多い場合には、へこみや引きずり傷への強さも確認しておくとよいでしょう。
一方、天然木ならではの質感や経年変化を楽しみたい場合は、無垢フローリングを選ぶのも方法の1つです。樹種によって色合いや木目、硬さ、足触りなどが異なるため、好みや暮らし方に合わせて選べます。
床暖房を設置しているリビングでは、床暖房に対応した床材かどうかの確認も必要です。見た目だけで決めるのではなく、耐久性やメンテナンス性、使用する設備まで含めて比較すると選びやすくなります。
裸足で歩く機会が多く、落ち着いて過ごしたい寝室や子ども部屋には、肌触りや足元の快適性を考えて床材を選びましょう。木の質感を楽しめる無垢フローリングや、傷や汚れに強くお手入れしやすい複合フローリングが候補になります。
寝室では、家具を頻繁に動かすことが少ないため、耐久性だけでなく、木の質感や色合いなど居心地のよさを重視して選ぶのもよいでしょう。一方、子ども部屋では、おもちゃを落としたり椅子を動かしたりすることを考え、傷やへこみに強い床材を選ぶと扱いやすくなります。
足元の柔らかさや防音性を重視する場合には、カーペットを敷く方法もあります。なかでもタイルカーペットは、汚れた部分だけを取り外して洗浄や交換ができるため、子ども部屋にも取り入れやすい床材です。
マンションでは、床材に遮音性能の基準が設けられている場合もあります。張り替えを検討するときは、管理規約を確認したうえで、必要な遮音性能を満たす床材を選びましょう。

部屋の印象をがらりと変えてくれる床の張り替えですが、長く心地よく使うためには、知っておきたいポイントが複数あります。デザインの好みだけで選んでしまうと「こんなはずではなかった」と後悔につながることもあるかもしれません。ここでは、床材選びからリフォーム会社を決めるまでの重要なポイントを、分かりやすく紹介します。
ショールームや見本帳などで床材を選ぶ際は、ついデザインや触り心地(踏み心地)などの目立つポイントに目が行きがちです。
確かにこうしたポイントも重要ですが、床は住まいの中で「毎日使い続けるもの」ですから、汚れやすく掃除が頻繁に必要だったり、掃除がしにくかったりといった結果、すぐに劣化してしまっては困ります。
メンテナンスのしやすさや耐久性などが自分たちの暮らし方に合っているかについても、じっくりと考慮する必要があります。
フローリングを張り替える際に、特に気をつけたいのが床の段差です。今の床の上から新しい床材を重ねる「重ね張り」や、フローリングからクッションフロア(CF)のように厚みの違う床材へ変更した場合に段差が生まれることがあります。たった数mmのわずかな段差でも、お年寄りやお子様がつまずいてしまうかもしれません。
また、クローゼットの扉が開かなくなるなど、思わぬトラブルにつながる場合もあります。対策としては、まず元の床材と厚みをそろえた製品を選ぶのがよいでしょう。もし段差ができてしまう場合は、なだらかな坂がつくれる「見切り材」を使う方法もあります。リフォーム会社に相談して、計画の段階でしっかり伝えておくと安心です。
フローリングの張り替えは、専門的な技術が求められる作業です。特に、床がきしんだり沈んだりしている場合は、表面だけではなく下地の補修が必要になる場合もあり、専門家でなければ判断は難しいといえます。
後悔しないリフォームをするためには、信頼できるリフォーム会社に任せることが大切です。まずは複数のリフォーム会社から見積もりを取り、費用や提案内容を比べてみることをオススメします。
そうすれば、適正な価格が分かるだけでなく、担当者が親身に相談に乗ってくれるか、質問に丁寧に答えてくれるかといった人柄も見えてくるでしょう。重要な住まいのことですから、安心して任せられると感じるパートナーをじっくり探してみてください。

マンションで床を張り替えるときは、戸建てとは違い、いくつか知っておきたい注意点があります。賃貸か分譲かによってもルールは異なりますが、特に重要なのが、マンションごとに定められた「管理規約」です。後でトラブルにならないよう、工事を始める前に必ずルールを確認し、それに沿った計画を立てましょう。
賃貸マンションのフローリングを張り替えたい場合、事前に大家さんや管理会社への確認・相談が必要です。張り替えは基本的に原状回復ができないため、リフォームの許可は下りないのが一般的です。
重ね張りなど、退去時に原状回復が見込める内容のリフォームを自己負担で行う場合であっても、無断で進めてしまうと後々トラブルに発展する可能性もあります。床に手を加える前に、あらかじめ確認・相談をするのが原則です。
分譲マンションなど自身が所有する部屋であっても、床のリフォームを自由に行えるわけではありません。まず必ず確認したいのが、マンションの「管理規約」です。多くのマンションでは、下の階へ生活音が響かないように、床材の防音性能について「遮音等級」といったルールが決められています。このルールによって、使えるフローリングの種類が限られる場合も少なくありません。
また、工事を始める前には管理組合への届け出が必要だったり、工事ができる時間帯が決まっていたりすることも一般的です。分からないことは自身で判断せず、管理会社やリフォーム会社に相談しましょう。工事中の騒音でご近所と気まずくならないよう、事前に挨拶をしておくといった配慮も大切です。

フローリングの張り替えを検討するタイミングについては、以下を目安に判断してください。
フローリングの床の張り替えは、15~20年毎を目安に検討しましょう。
複合フローリングの場合は、この時期に下層の合板が表に出てくることがあります。無垢フローリングは、キズがついても補修をすればある程度は劣化を抑えられるため、20年以上経過していてもすぐには張り替えずに済む場合もあります。
張り替えを検討する耐用年数としては、クッションフロアが約10年、畳は約10~15年が目安ですが、実際の劣化の度合いで判断することもあります。
たとえば窓に近い場所は日が差すため、乾燥や紫外線で傷みが進みやすい環境です。色あせやひび割れがひどい場合は、耐用年数にかかわらず張り替えを検討すべき状態といえます。
また、家具の移動による擦れや剥がれ、ペットの爪のひっかきキズ、床鳴りなどが気になる場合も張り替えを検討してもよいでしょう。

フローリングの張り替えをDIYで検討している方もいらっしゃるでしょう。しかし、既存の床を剥がす張り替えは難易度が高く、素人が手を出すのはあまりおすすめできません。
重ね張りであれば、手先の器用な方はDIYで対応することも可能かもしれませんが、その際は次の点に注意する必要があります。
DIYで対応できるとはいっても、業者への依頼に比べて施工に時間がかかる可能性が高く、労力もかなり必要です。費用は抑えられても、トータルで考えた場合に必ずしも「お得になる」とはいえないでしょう。
クッションフロアの重ね張りなどは、比較的簡単にDIYで取り組めますが、広い部屋をすべて自力で施工するとなると手間も時間もかかります。もし失敗してやり直すようなことになれば、床材の買い直しなどで結局費用もかさんでしまいます。
DIYでの重ね張りは、既存の床下地に問題がなければそのままスムーズに張ることができますが、下地の劣化が進んでいる場合は補修が必要となり、その際、既存の床を剥がして対応しなければならないケースも考えられます。DIYでできる範囲を超えてしまう可能性もあるでしょう。
DIYのリフォームで美しい仕上がりを目指すのは簡単ではありません。単に重ね張りをするといっても、床と壁の接点などで上手く整えることができず、作業につまずくケースも想定されます。その後プロにバトンタッチした場合でも、DIYにかかった分は結局余計な費用になってしまいます。
美しい仕上がりにこだわるのであれば、最初からリフォーム会社に依頼したほうが安心できるでしょう。

(画像/PIXTA)
リフォームの品質や満足度を保ちつつ、工事にかかる費用をできる限り安く抑えるために実践できる3つの具体的なポイントを紹介します。
フローリングの材料費は選ぶ建材のグレードによって大きく変わります。
銘木を使用した高級な無垢材やハイグレードな複合フローリングから、標準グレードのの複合フローリングに変更するだけでも材料費を抑えやすくなります。
お部屋の用途に合わせて「こだわりたい部屋」と「コスト重視の部屋」を分け、見た目と予算のバランスが取れた標準グレードの製品を選択することが、費用削減の第一歩となります。
既存の床を撤去せず、その上から新しい床材を張り重ねる「重ね張り(上張り)工法」を採用すると、古い床の解体費用や廃材の処分費用が発生しにくくなります。
さらに施工にかかる日数も短縮できるため、人件費を含めた工事総額を抑えることが可能です。
ただし、床下に沈みやきしみがなく、下地も傷んでいない状態状態であることが条件となるため、事前にリフォーム会社にしっかり確認してもらいましょう。
リフォームを依頼する際は、1社だけに決めず必ず複数の施工会社から見積もりを取得して比較検討を行いましょう。これを相見積もりといいます。
同じ工事内容であっても会社によって施工費の内訳や建材の割引率、提案される工法が異なります。
複数社の提案内容と価格設定を比べることで適正な費用感を把握できると同時に、予算に合ったプランを提案してくれる、信頼できる会社を見つけやすくなります。

ここからは、フローリングの張り替えを行ったリフォームの事例をご紹介します。
※価格は施工当時のものであり、現在とは異なる場合があります。
6畳の書斎のカーペットを張り替えた事例です。経年劣化でほつれも出ていたカーペットの床が、明るく爽やかな色合いで見違えるようになりました。キャスター付きの椅子の使用を想定し、ナイロン製のカーペットを選択。防炎、制電、防ダニ、抗菌、防汚性などの機能面も充実しています。
【築年数】30年以上
【工期(全体)】1日
【工事費】8万円

Before:経年劣化により、ところどころ生地のほつれも見られます。

After:下地のフェルトも交換して、さわやかなグリーンの床になりました。
事例の詳細:洋室(書斎) 床のカーペット張替
オフィスとして使用している賃貸の部屋のカーペットを、明るくモダンなクッションフロアへ張り替えた事例です。いつでも原状回復できるよう、既存のカーペットの上にベニヤ板を敷き詰め、その上にクッションフロアをのり付けしています。
【築年数】26~30年
【工期(全体)】1日
【工事費】11万円

Before:どことなく暗い印象のカーペットでした。

After:フローリングのような質感の明るいクッションフロアです。
事例の詳細:賃貸でも可能です!カーペットからクッションフロアへ張替え!
3LDKのマンションのリフォームにともない、全室で床を刷新した事例です。和室以外の部屋はチェリー柄の床板で統一。床の下地が傷んでいなかったので、重ね張りでリフォーム費用を抑えることができました。リビングからキッチン、洋室までまとまりのあるスタイリッシュな仕上がりになっています。
【築年数】11~15年
【工期(全体)】1ヶ月
【工事費】13万円

Before:経年劣化で使用感がありました。

After:チェリー柄の床板を重ね張りすることで、色合いに深みが出ておしゃれな印象に。
事例の詳細:床板を重ね張りし、チェリー柄に統一しました!
和室を無垢のフローリングで洋室へとリフォームした事例です。堅いオーク材でキズがつきにくくメンテナンス性も良好。シックな色合いですが合板よりも温かみが感じられます。素足で歩くととても心地が良く、足元が冷えにくいお部屋になりました。
【築年数】21~25年
【工期(全体)】3日

Before:リフォーム前は畳の和室でした。

After:シックな色合いながら、自然素材特有の温かみも感じられるオーク材のフローリング。
事例の詳細:和室の部屋を無垢のフローリングに
メゾネットマンションのフルリフォームにともない、洋室のフローリングを張り替えた事例です。一度リフォーム済みで比較的キレイなお部屋でしたが、明るいメープルカラーの床材を取り入れ、部屋全体の質感も変わっています。
【築年数】30年以上
【工期(全体)】1ヶ月
【工事費】21万円

Before:一度リフォーム済みのため、比較的キレイな状態でした。

After:壁紙とフローリングを張り替え、より明るく広々とした部屋に。
事例の詳細:8畳の洋室のフローリングとクロスを張り替えました【21万円】
マンションのカーペット敷きの床を、防音フローリングへと張り替えた事例です。マンション規定の防音性能をそなえたLL-45のフローリングを使用。コンクリート下地への直接施工を経て、明るく快適で、周囲への騒音にも配慮されたフローリングの部屋が実現しました。
【築年数】26~30年
【工期(全体)】2週間
【工事費】25万円

Before:カーペット敷きだったマンションの床。

After:防音性能を持ち合わせたフローリングの床。壁紙も張り替え、部屋全体が明るくなりました。
事例の詳細:カーペットから防音フローリングへ内装も一新し明るくリフォーム
子ども部屋としての使用を想定し、和室を洋室へとリフォームした事例です。畳からフローリングへの張り替えにあわせて、壁と天井クロスも一新。清潔感あふれる明るい部屋に生まれ変わりました。集合住宅のため、階下に配慮した防音フローリングを採用しています。
【築年数】26~30年
【工期(全体)】5日
【工事費】33万円

Before:昔ながらの和室で、経年による劣化もみられます。

After:明るいフローリングの洋室へ。防音性能もアップし階下への配慮もばっちりです。
事例の詳細:和室を洋間へ【室内リフォーム】施工事例

住まいの中でも、大きな面積を占めている床。部屋の雰囲気をガラリと変えたいときは、床材を張り替えるだけでも効果があるでしょう。
ご紹介したとおり、重ね張りなどはDIYでも不可能ではないものの、美しい仕上がりを求めるなら、やはり実績豊富なリフォーム会社への依頼がおすすめです。
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