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屋根リフォームの費用相場と塗装や葺き替えの適切な工事時期を解説

  • 最終更新日:2024-04-26

屋根リフォームの費用相場と塗装や葺き替えの適切な工事時期を解説

屋根のリフォームと聞いても、施工内容や予算が瞬時に頭に浮かぶ方はほとんどいらっしゃらないのではないでしょうか。
屋根は見えない部分も多く、傷み具合も確認が難しいため、どのタイミングでどのように対処すべきか判断しにくいものです。

この記事では、屋根のリフォームに適した時期や方法、そして屋根材ごとの特徴や耐用年数、リフォーム工事の概算費用から節約方法までをまとめています。

目次

1.定期的に屋根のリフォームをすべき理由とは?

屋根は常に風雨にさらされているため経年劣化しやすく、自然災害や飛来物などで壊れやすい場所です。屋根のリフォームは、そうした劣化・破損箇所の補修・交換や、軽量素材に換えて耐震性を上げることなどを目的に行います。

劣化が原因で隙間から雨水が浸入し、木材などの構造材が濡れるとカビや菌類の発生、腐食につながり、最悪の場合は人体へも悪影響を及ぼす可能性も。さらに、高湿の暗所と腐食した木材はシロアリが好む環境となるため、食害によって家がもろく崩れやすくなるおそれもあるのです。

2.屋根のリフォーム メンテナンス時期と判断基準

屋根材の種類ごとの耐用年数や、リフォーム工事を行う時期の目安、代表的な屋根補修工事の方法・費用について解説していきます。

2-1.屋根材の種類別リフォーム時期

屋根の改修時期は、建築後の経過年数により下表のようになります。なお、表はあくまで目安であり、素材ごとの耐久性や気候条件によっても変わります。

屋根材の種類 耐用年数
スレート 25~30年
ガルバリウム鋼板 25~30年
日本瓦(粘土瓦) 50~60年
セメント瓦 25~30年
アスファルトシングル 20~30年
トタン 10~20年

ただし、状況次第では一般的な耐用年数よりも早くに劣化し破損することもあります。一度雨水が浸入すれば家全体の耐久性に影響するため、診断は定期的に行うほうがよいでしょう。

2-2.屋根のリフォーム工事を行うべき時期の目安

屋根は、築10年ほど経つと塗料や皮膜が劣化して剥がれやすくなります。築10年前後を目安に、トラブルの兆候がないか確認を行いましょう。

垂木(たるき)・母屋(もや)の変色や家の周囲のカビ臭さ、天井・壁・建具に雨染みがある場合は雨漏りの疑いがあります。また、屋根材に触った際に手に付くほど白い粉が吹いている(チョーキング)場合や、割れ・ヒビ・変形・ズレがある場合も同様のサインです。

屋根の補修は、塗料の劣化のみの場合は「塗装」、屋根本体が劣化している場合は「カバー工法(重ね葺き)」、「葺き替え」などの方法があります。
雨水がいまにも浸入しそうな状況や、すでに破損箇所から浸入している、築30年以上経っているといった場合には、屋根材の野地板や防水ルーフィングシートの交換のためにも葺き替えをしましょう。一方で、大きな破損や劣化がないと判断できればカバー工法でもよいでしょう。

なお、日本瓦の補修方法は塗装やカバー工法ではなく、部分補修もしくは葺き替えのみです。

2-3.代表的な屋根補修工事の方法と費用

3つの屋根補修方法とその費用相場は下表のとおりです。

工事の種類 費用相場 工事方法の特徴や注意点など
塗装 15~100万円
  • ・屋根材を塗り替えて、屋根の美観の回復および塗膜で再コーディングをする
  • ・いまの屋根材がスレートやガルバリウムの場合に必要な工事
  • ・高性能な塗料を選べば断熱性や耐傷性が付加され耐久性も向上
  • ・雨漏りなどの修理はできない
カバー工法 50~250万円
  • ・いまの屋根材の上から新しい屋根材を被せて施工する
  • ・葺き替えに比べ、工事の費用や期間を抑えられる
  • ・下地の劣化が激しい場合には向かない
  • ・屋根の重さが増すため、耐震性が下がる可能性がある
葺き替え 70~260万円
  • ・いまの屋根材やルーフィング(防水シート)ごと交換し、屋根全体を一新する
  • ・屋根材の劣化が激しい、広範囲が破損している場合などにおすすめ
  • ・取り替えになるので性能と安心感は格段に向上する
  • ・施工費や撤去処分費が高額で工期が長くかかる
  • ・施工時の騒音や粉塵が近隣トラブルになることも

なお、屋根のリフォームに限らず多くの建築工事費用に含まれる「諸経費」とは、人件費・運搬費・近隣対策費・雑費などをまとめた費用です。

諸経費の目安としてはおおむね工事費の5~10%が一般的ですが、諸経費を工事費に含んでいる場合には諸経費と表記しないことがあります。

3.屋根塗装リフォームの費用相場

塗料の種類ごとの特徴や、耐用年数および価格について解説します。

3-1.屋根塗料の種類別施工単価と耐用年数

屋根の塗装が推奨される時期は耐用年数により下表のようになります。なお、いずれも目安であり、施工単価は現場の施工難易度や付随する工事などによっても変わります。

屋根塗料の種類 耐用年数 1㎡の施工単価
アクリル 5~8年 1,400~2,000円
ウレタン 6~12年 1,200~3,000円
シリコン 8~20年 1,600~5,000円
フッ素 12~25年 1,800~7,000円
ラジカル 10~20年 1,800~4,000円

3-2.屋根塗装リフォーム工事の費用内訳

下表は屋根塗装リフォームにかかる工事費用のおおよその内訳です。

施工内容 1㎡の施工単価
塗料の施工 1,200~5,000円
周囲の養生 100~300円
施工箇所の洗浄 150~400円
縁切り 200~800円
足場設置 600~1,000円

施工箇所の状態によっては、縁切りや足場設置の工程がいらない場合もあります。

なお、塗料によって耐用年数が異なるため、長期間に複数回塗装する場合の塗装リフォーム総額比較についてもあわせてご紹介します。1㎡の施工単価が大きく異なるウレタン塗料とフッ素系塗料を比較してみると、下表のように何年ごとに塗装をするかで費用に差が出ます。

築年数 ウレタン塗料
10年ごと施工
フッ素系塗料
20年ごと施工
10年 塗装約25万円
足場20万円
施工なし
20年 塗装約25万円
足場約20万円
塗装約45万円
足場約20万円
30年 塗装約25万円
足場約20万円
施工なし
40年 塗装約25万円
足場約20万円
塗装約45万円
足場約20万円
40年間の総施工費用 約180万円 約130万円

つまり、安い塗料を使っても施工回数が多くなれば総施工費は高額になるのです。

塗料の選び方は塗料そのものの耐久性や効果のほかにも、何年ごとにどのような補修をして、いつまでその家に住むかなどから総合的に判断する必要があります。

3-3.屋根塗装リフォームの特徴・メリット

塗装工事は、屋根材の剥離や取り替えがなく、軽微な補修と塗装だけで済むため、屋根補修の中でも最も短期間で安価に済む方法です。また、高性能な塗料を使用すれば、断熱遮熱や汚れが付着しにくいなどの効果が得られるのもメリットです。

4.屋根カバー工法(重ね葺き)リフォームの費用相場

屋根カバー工法のリフォーム費用と施工方法の特徴について解説します。

4-1.屋根カバー工法(重ね葺き)リフォームの費用内訳

下表は屋根カバー工法リフォームにかかる工事費用のおおよその内訳です。

施工内容 1㎡の施工単価
施工作業(材工共) 5,000~10,000円
防水ルーフィング 600~1,500円
軒・ケラバの仕舞い 1,500~10,000円
垂木・野地板の交換 1,500~2,500円
足場設置 650~1,000円
棟の設置 2,000~3,000円

なお、高い位置にある屋根や複雑な形をしている屋根、すでに雨水の浸入がある場合などは、施工前の準備や付随工事が増えるため、費用は高額になります。

こちらも塗装の場合と同様に、いつまでその家に住むのかによって屋根材を選ぶとよいでしょう。

4-2.屋根カバー工法(重ね葺き)の特徴

カバー工法は、元の屋根をそのままに新たな屋根材で覆うため、断熱性・遮音性・防水性が向上します。また、葺き替え工事のように古い屋根材の剥離・撤去と下地材の補修や取り替えなどがないため、工期は葺き替え工事の約半分になり費用も抑えられます。
ちなみにカバー工法ではガルバリウム鋼板で覆う方法が一般的です。

5.屋根葺き替えリフォームの費用相場

屋根葺き替えリフォーム工事の費用と施工方法の特徴について解説します。

5-1.屋根葺き替えリフォーム工事の費用内訳

下表は屋根葺き替えリフォームにかかる工事費用のおおよその内訳です。

施工内容 1㎡の施工単価
新しい屋根材の施工作業(材工共) 4,000~15,000円
屋根材の剥離・撤去 1,200~5,000円
野地板など下地補修 2,000~4,000円
防水ルーフィング 500~1,500円
足場設置 600~1,000円

屋根材によって費用が異なるほか、作業場所の難易度・屋根の形状・屋根の劣化状況によって、下準備・付随工事・施工期間が増えます。しかし、葺き替えは劣化が酷いときに行うことが多いもの。少々高額でも、安心を買うと思って適切な処置を優先しましょう。

なお、古い屋根材にアスベストが含まれる場合は特別な養生や装備、薬剤を用いるため、撤去処分は1㎡当たり20,000~100,000円ほどかかることもあります。

5-2.屋根材ごとの特徴と費用

下表は屋根材ごとの施工単価表です。

屋根材の種類 1㎡の施工単価
スレート 4,000~8,000円
ガルバリウム鋼板 5,000~12,000円
日本瓦(粘土瓦) 8,000~15,000円
セメント瓦 6,000~9,000円

耐久性や求める機能、家に住む期間などを元に選びましょう。
ここからはそれぞれの屋根材の特徴や注意点について解説します。

スレート瓦の特徴

スレート瓦は、粘板岩(ねんばんがん)を薄く加工した「天然スレート」と、セメントに繊維を混ぜて固めた「化粧スレート」の2種類に分かれます。化粧スレートはデザインや色合いが豊富で家のデザインに合わせやすく、安価で安定して入手しやすいことから、手軽な屋根材として普及している素材のひとつです。厚さは5mm程度と扱いやすく、施工が簡単で軽量。建物への荷重負担が少ないので、葺き替えれば耐震性能が向上します。

ただし衝撃で割れることがあり、カビやコケが生えやすいという面も。定期的な目視確認や塗装によるメンテナンスが必要です。

ガルバリウム鋼板の特徴

ガルバリウムとは金属製のサイディングボードで、化粧スレートと同様にデザインやカラーが豊富で比較的安価であるため、広く普及している建築素材です。

耐火性や防水性に優れているほか、サビに強く、10年ほど経った際に塗装をすればさらに耐用年数を延ばせます。その後もカバー工法でメンテナンスを続ければさらに長持ちさせることができるでしょう。

一方で、傷が付きやすい・通気性が悪い・断熱性や防音性が低いなどのデメリットもありますが、耐傷性と断熱性は塗料によってある程度は緩和できます。

日本瓦(粘土瓦)の特徴

日本古来からある日本瓦(粘土瓦)は、自然の粘土を1,000度の火で焼成した屋根材で、耐用年数はものによっては100年といわれるほどの優れた耐久性が特徴です。瓦といえば黒のイメージが強いですが、実は多くのカラーバリエーションがあり、屋根への設置は半固定のため破損した瓦だけを交換することができます。

しかし、他の屋根材に比べて重いため搬入や撤去が大変であるほか、施工は一定以上の技術をもった職人に限られるため、業者選定の難しさや施工費用にも影響します。

セメント瓦の特徴

セメント瓦は瓦特有の耐火性に加え、デザインやカラーバリエーションが豊富で、しかも価格は日本瓦の約半分という優れもの。

一方で、重さによる耐震性能への影響や防水性能が低く、カビやコケが生えやすいという懸念点も。定期的なメンテナンスが欠かせません。

5-3.屋根葺き替えリフォームの特徴

屋根の葺き替えは費用も期間もかかる大掛かりな補修工事ですが、屋根の下地材の状態を直接見て劣化部分をきれいに取り替えられる点がメリットです。

防水ルーフィングシート・野地板・垂木などを取り替えれば、新築時のような屋根の強度や防水性能が復活するため、施工後の安心感もあります。また、日本瓦から軽量の屋根材に葺き替えれば、耐震性能が向上して自然災害でも倒壊のリスクを抑えられるなど、大幅な屋根性能の改善が期待できます。

5-4.屋根の葺き替え工事の際、建築確認申請は必要か?

建築確認申請とは、法律や規制を守った建築であると役所から認めてもらう手続きで、建物の新築時や一定の増改築の前に行う手続きです。

屋根リフォームの際に建築確認申請が必要かどうかは、建物の構造と修繕の規模で判断します。

以下の「4号建築物」の条件に該当する場合は、申請は不要です。

  • ● 2階建て以下の木造建築物で、延床面積が500㎡以下・高さが13m以下・軒の高さ9m以下
  • ● 平屋建ての非木造建築物(鉄骨や鉄筋コンクリート)で、延床面積が200㎡以下

構造で分類すれば、おおむね以下のように考えられます。

  • ● 木造2階建て建築物の多くは4号建築物になるため申請は不要
  • ● 木造3階建て建築物は4号建築物に該当しないため申請が必要
  • ● 鉄骨造の建築物は2階以上や平屋200㎡超の場合は申請が必要

規模に関していえば、主要構造部(屋根が含まれる)を現状変更するリフォーム工事で、先ほどの「4号建築物でない建物」かつ「主要構造部の1つである屋根の面積の半分以上や下地まで葺き替える大規模なリフォーム」の場合は建築確認申請が必要です。

ただし、自治体や施工する業者によって判断が異なる場合があります。リフォームの具体案をもって、確認審査期間に判断を仰ぐと安心です。

6.屋根部分補修工事の費用相場

ここまで紹介してきた屋根の補修方法の概要や、さまざまな付随工事について解説します。

6-1.その他の屋根補修工事の方法と費用

屋根補修工事には、屋根材の補修や交換以外にもさまざまな工事があります。

2種類の漆喰工事

漆喰(しっくい)は、消石灰に糊やスサ(植物由来の繊維質)などを混ぜて練った、日本古来の建材用接着剤。瓦屋根では、瓦同士を接着するために用いられています。

漆喰は劣化の状態によって、次の2つの補修工事を使い分けます。

  • ● 漆喰詰め直し工事:瓦は解体せず、劣化した漆喰を取り除いて新しい漆喰を詰める
  • ● 漆喰取り直し工事:棟瓦(屋根の頂上にある瓦)を外して漆喰を詰め直し、棟瓦を元に戻す

漆喰工事の費用は、1㎡当たり3,000円~7,000円が相場です。

コーキング補修工事が必要な状況とその費用

コーキングは、瓦の割れや欠けなどが発生した場合に行う補修工事で、雨水などの浸入を塞ぎます。

スレート屋根は表面の防水皮膜塗装が劣化すると屋根自体が吸水し、気候や温度変化により水分を吸ったり吐いたりすることで変形し下地から剥がれたり割れたりするのです。瓦や金属屋根の破損箇所でも、軽度なら応急処置としてコーキング補修を行います。

コーキング補修工事は、1箇所当たり5,000円程度が相場です。

雨樋(あまどい)工事が必要な状況とその費用

雨樋とは、屋根を流れる雨水が直接下へ落ちないように軒先(のきさき)で集めて側溝へ排水するパイプです。飛んできた落ち葉や砂・雪の重みなどで雨樋が詰まったり破損したりした場合は、修理や取り替えで元の状態に復旧します。

雨樋工事は内容にもよりますが、1m当たり1,000円~が相場です。

太陽光発電設置リフォーム

太陽光発電パネルの設置は屋根の一部を加工して固定するため、屋根工事の一種ともいえるでしょう。太陽光発電パネルの設置工事にあわせて、屋根の状態確認や補修工事を同時に行う場合があります。

断熱塗装リフォーム

屋根材に断熱性能のある塗料を塗装すれば、部屋への熱の伝わりが緩和されて夏場の室温の上昇を抑えてくれます。また、空調性能が上がり節電効果も期待できます。

断熱改修リフォーム

屋根の断熱工事は、屋根の裏側に断熱材を貼る「部分断熱」と、屋根材を撤去して断熱材を敷いたり断熱効果のある屋根材に取り替えたりする「全体断熱」の2種類があります。

屋根の葺き替えをする場合は防水ルーフィングや野地板まで施工しますので、全体断熱を同時に施工するのもおすすめです。

7.屋根のリフォーム工事費用をお得にするコツとは

危険な高所作業で専門的な技術を必要とする屋根のリフォーム工事は、多くの箇所を施工するとなると高額になりがちですが、費用を安く抑える方法はあるのでしょうか。

7-1.リフォーム費用自体を抑える方法

リフォーム費用を抑えるなら、まずは費用対効果に見合うかどうか、不必要な項目を見つけることからはじめましょう。

リフォーム内容を明確にする

屋根補修は頻繁に行う工事ではないため、どうせ施工するならとついあれこれ同時に手を付けたくなりますが、それでは費用がふくらみ負担が大きくなる一方です。

工事内容・施工方法・使用する屋根材の機能やグレードなど、優先順位を付けながら不必要なものがないかを精査しましょう。

外壁やベランダも同時にリフォームする

屋根補修はほとんどの場合家の周囲に足場を組みますが、足場を組むにも費用がかかるため、同時にできる工事は一度に終わらせたほうがお得です。

たとえば、「太陽光パネルの設置と屋根工事」や「屋根工事と外壁工事」など、施工スケジュールを調整すれば屋根以外の工事でも足場が流用でき、費用が無駄になりません。

複数の業者から相見積もりを取る

工事はすぐに発注せず、念のため合計3社程度は相見積もりを取って、施工内容・材料単価・工事単価などを見比べるようにしてください。

見積書の内容がわからなければわかるまで聞いて、各社の特徴や担当者の対応が信頼に値するかもチェックしましょう。一度に数社へ見積もりが依頼できるサービスを使えば、個別に連絡しなくてもよいのでとても便利です。

7-2.補助金(助成金)や火災保険から費用をまかなう方法

次に、リフォーム費用を他から補填できないかを確認しましょう。

「省エネ/耐震工事」や「地元業者」なら補助金(助成金)の対象になるケースも

市区町村によっては、屋根のリフォームでも要件を満たせば補助金を支給する制度があります。

最近の傾向では、省エネにつながる高気密・高断熱や耐震性能などを住宅に付加する以下のようなリフォームが対象になることが多いです。

  • ● 屋根に断熱・遮熱塗料を塗装する
  • ● 屋根裏や屋根の下地に断熱材を設置する
  • ● 屋根に太陽光パネルを設置する
  • ● 屋根を軽量な素材に葺き替える

また、各地には屋根リフォームを対象とする以下のような補助金制度もあります。

補助金が受けられる制度 補助金の上限額
長期優良住宅リフォーム推進事業(国土交通省) 戸建1戸当たり100~250万円
すまいの補助金(京都市) 戸建1戸当たり150万円
木造住宅耐震改修促進事業(横浜市) 戸建1戸当たり100万円
既存住宅における断熱リフォーム支援事業(北海道) 戸建1戸当たり120万円

※屋根以外の工事も含めた上限額です

補助金の対象になる要件および申請期間や予算は自治体によって異なります。また、工事の発注前に申請が必要な制度も多いため、補助金の実績が豊富なリフォーム会社に相談してみるのも手です。

台風・雪などの被害による工事は火災保険を使える可能性も

風雪害や自然災害での飛来物などで家屋が破損した場合、火災保険の保障や特約の内容により復旧費用を保険金で補償してもらえる可能性があります。適用の際は、費用の一部もしくは全部を3年まで遡って保険会社へ請求できます。

ただし、費用が請求できるのは一般的に以下の3つすべてにあてはまることが条件です。

  • ● 被災から3年以内に工事し、保険金の申請を行う
  • ● 屋根の破損が自然災害(風災・雪災・雹災)を原因とする
  • ● リフォーム費用が免責金額を超えている部分に限る

リフォーム会社の多くは保険が適用となる破損についても詳しいはずなので、リフォームの相談や見積もりの際に火災保険についても確認するとよいでしょう。

8.屋根のリフォーム事例と施工費用

屋根の破損補修や葺き替えなど、施工内容・費用別に6つのリフォーム事例をご紹介します。

8-1.【20万円】屋根の温度上昇を抑える塗料で遮熱効果をプラス

屋根全体に劣化が進み、至るところにあった破損箇所。高圧洗浄で洗い上げてから浮いた板金の釘を打ち直し、補強と防水のために釘との隙間を埋めるシーリング作業も行いました。塗装は下塗り・中塗り・上塗りと重ね塗りをしてきれいな仕上がりに。さらに、赤外線を反射する遮熱性能がある塗料を採用し、夏の暑さ軽減もかなえました。

Before:屋根全体にコケやカビが目立ち、棟板金(屋根の頂部)も浮いています。

After:重ね塗りでムラをなくし、釘の打ち直し後のシーリングで隙間を埋めました。

事例の詳細:伊勢原市 シリコン塗料での屋根塗装

8-2.【30万円】瓦のズレの修正と漆喰の詰め直しで耐久性アップ

瓦屋根は天候などの影響を長年受け続けて次第にズレてきてしまうもの。瓦を固定するために目地を埋めていた漆喰が剥がれ落ちていました。雨で漆喰が流失しないよう、古い漆喰を除去してきれいに詰め直しました。

Before:漆喰がボロボロに劣化して剥がれ落ち、隙間があいた箇所がたくさんあります。

After:漆喰で目地を隙間なく埋め、瓦を正しい位置で固定すれば雨水の浸入を防げます。

事例の詳細:【兵庫県伊丹市:戸建】瓦屋根補修・漆喰工事

8-3.【47万円】割れてしまったコロニアル屋根がピカピカに大変身!

屋根材のヒビはコーキング補修、割れや欠けは屋根材の部分差し替えで、雨水の浸入経路になりそうな箇所を遮断しました。浮いていた釘は打ち直し、全体をきれいに塗装。劣化や破損が目立っていた屋根が美しく生まれ変わりました。

Before:屋根材にヒビ・割れ・欠けがたくさんあり屋根全体の劣化を早めています。

After:破損箇所の屋根材を交換し、釘を打ち直して全体を美しく塗装。どこを差し替えたのか分からないほど、よくなじんでいます。

事例の詳細:【屋根補修・塗装工事】雨漏りの不安を解消!

8-4.【100万円】ガルバリウム鋼板のカバー工法で屋根全体を包み込む補強

上から塗装ができない屋根材が使用されており、劣化が激しい状態でした。既存の屋根材は撤去せずそのまま残して、上から耐久性のあるガルバリウム鋼板で屋根全体を包んでカバーしています。

Before:劣化が進み、屋根材がミルフィーユ状に剥離しています。

After:ガルバリウム鋼板で屋根を包んで補強。落ち着いたグリーンの色味で仕上げました。

事例の詳細:名古屋市西区で断熱材付ガルバリウム鋼鈑を使ったカバー工法工事

8-5.【144万円】劣化を早めた原因を改修・補強してカバー工法で張り替え

塗装と張り替えでそれぞれの費用を比較検討したいというご要望でした。雨樋の傾斜が緩かったのか雨水などが溜まっていた形跡があり、金属製の屋根材にもサビが広がっていました。塗装の場合は今後5年周期での塗り替えを要する状態のため、費用対効果の観点からカバー工法による張り替えを採用しています。

Before:コーキングや役物も破損しており、いつ雨漏りしてもおかしくない状態でした。

After:断熱材とアスファルトルーフィングを敷設。集合煙突も板金で巻き直し、雨樋の勾配も見直して雨漏りの心配がなくなりました。

事例の詳細:屋根張替

8-6.【250万円】二重の屋根材を剥がし遮音・断熱に優れた屋根へと再生

現状の屋根はすでにカバー工法が施されていましたが、いずれも劣化が酷かったため全撤去し、葺き替え工事を行いました。断熱材付きで遮音効果の高い屋根材スーパーガルテクトを採用し、すっきりとしたモダンな仕上がりに。軽量素材なので、耐震性アップも期待できます。

Before:二重になっていた屋根材はボロボロで、人が乗っただけで割れてしまうほどに劣化していました。

After:屋根材にスーパーガルテクトを採用し、スレート屋根のような仕上がりに。

事例の詳細:高耐久板金屋根材スーパーガルテクトを使った葺き替え工事

9.屋根のリフォームは目的や耐用年数に応じて塗料や屋根材を選ぼう

屋根材や施工方法を選ぶ際は、予算だけでなく性能や将来のメンテナンスまで考慮して検討することが大切です。屋根リフォームのプロのアドバイスを受けながら進めていけば、最適な選択ができるでしょう。

また、いずれ太陽光発電パネルの設置や外壁改修なども検討している場合、屋根のリフォーム工事にあわせて行うことで、組んだ足場の流用など、よりお得に施工できる可能性が高まります。

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