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(画像/PIXTA)
近年、住宅にさまざまな使い方ができる「インナーバルコニー」の設置を検討する方が増えています。この記事では、インナーバルコニー設置のリフォームを検討している方へ向けて、インナーバルコニーの概要をはじめ、「ベランダ」「サンルーム」「テラス」との違いやインナーバルコニー設置のメリット・デメリット、設置の際の注意点について解説します。さらにおしゃれなインナーバルコニーのリフォーム事例をご紹介しますので、ぜひ参考にしてください。
目次
インナーバルコニーとは、建物の内側に設けられたバルコニーのことです。インナーバルコニーに明確な定義はありませんが、基本的に建物の2階以上に設置された屋根付きの半屋外空間のことを指し、比較的広いスペースであることが特徴です。なお、1階の半屋外空間のことは「インナーテラス」と呼び、インナーバルコニーと区別されることがほとんどです。
インナーバルコニーは新築時に設計するほか、リフォームによって設置することも可能です。リフォームの場合は既存の構造やデザインに合わせて設計することで、使い勝手の良いインナーバルコニーを実現できます。
さらにインナーバルコニーは、ベランダやサンルーム、テラスとも異なります。それぞれの違いは以下の通りです。
建築基準法には、バルコニーの定義やベランダとの違いについて明確なことは書かれていません。しかし、一般的に建物の2階以上の外側に取り付けられた屋根のないスペースをバルコニーと呼び、建物の2階以上の外側に取り付けられた屋根が付いた狭いスペースをベランダと呼びます。つまり、ベランダはインナーバルコニーに比べてスペースが狭いため、洗濯物を干すなど、用途が限られます。
サンルームとは、太陽光を取り入れるために天井や壁をガラスパネルなどで覆った空間のことで、洗濯物を干すスペースやセカンドリビング、趣味の場など、さまざまな使い方が可能です。インナーバルコニーとの違いは、屋外と遮断されているかどうかです。サンルームは一見、屋外のような開放感があるものの、天井や壁をガラスパネルなどで囲われているため、ひとつの空間として成立しています。一方のインナーバルコニーは、屋根はあるものの外とは遮断されておらず、あくまでも屋外という点で異なります。
テラスとは建物の1階部分に設けられた屋外スペースのことです。テラスはラテン語で「盛り土、高台」を意味する言葉で、その名の通り、地面よりも少し高く設計されており、建物の室内からそのままテラスへ出られるように設置されているケースも少なくありません。
屋根があるインナーバルコニーは天候の影響を受けにくく、開放感あふれる空間のためさまざまな用途で使用できるのがメリットです。
屋根のあるインナーバルコニーは、天候の影響を受けにくいのがメリットのひとつです。屋根のないバルコニーで洗濯物や布団を干すと急な雨が降った際に衣類や布団がぬれてしまいます。しかし、インナーバルコニーを設置した場合は天候が不安定な日でも洗濯物などを干して外出ができ、完全にぬれる前に取り込むことも可能です。
また、適度に日差しを遮れるところもインナーバルコニーの魅力です。特に直射日光を避けられるので、夏の暑い日でも子どもを遊ばせたり、バーベキューやランチを楽しんだりできます。
インナーバルコニーは、椅子やテーブル、照明器具などを設置できるのでさまざまな使い方ができます。例えば、家族でバーベキューやおうちキャンプを楽しむ、友人を招いてホームパーティーをする、といった使い方が可能です。特にリビングとつながったインナーバルコニーなら、煙やニオイが気になる調理はインナーバルコニー、食事はリビングでするといった使い分けもできます。
建物の内側へ引っ込むような形で設置されるインナーバルコニーは、プライバシーを確保しやすいのもメリットです。屋根と外壁があるため周囲からの視線をシャットアウトしやすく、プライバシーを確保しながらアウトドアライフを満喫できます。
例えば、外気を感じながらヨガを楽しむ、家庭用プールで子どもを遊ばせる、ハンモックを設置して昼寝をする、家具を置いて読書や在宅ワークをする、といったことが可能です。
また、ガーデニングや家庭菜園をはじめるのもおすすめです。季節の花や野菜を育てることで自然を身近に感じられ、置き方次第では外からの視線をより遮れ、日よけ効果も期待できます。
さまざまな使い方ができるインナーバルコニーにもデメリットはあります。設置してから後悔しないようにデメリットについても知っておきましょう。
インナーバルコニーは一般的なバルコニーよりも奥行きがあるため、隣接する部屋の採光性が損なわれ、昼間でも部屋が暗くなる可能性があります。したがって、インナーバルコニーの設置を検討しているのなら、隣接する部屋に天窓や高窓を設けるなど、採光対策をすることが大切です。
インナーバルコニーは広々とした空間を確保するために、一般的なバルコニーよりも工事費用がかかります。具体的にはインナーバルコニーの屋根を支えるための柱や周りを囲む丈夫な壁が必要なため、建築費が高くなります。加えて、インナーバルコニーは建物の内側にあることから、階下に支障が出ないように防水加工や断熱材の施工が欠かせません。
万が一、インナーバルコニーから雨漏りが起きれば、室内に雨水が染み込み、クロスがはがれたり、カビやシロアリが発生したりするなど、家が腐食するおそれがあります。
さらにインナーバルコニーは外環境の影響を受けやすいので、防水層のひび割れ補修や排水口の補修、トップコートの塗り替えなど、定期的なメンテナンスが必要です。そのため、メンテナンス費についても考慮して設置を検討しましょう。
住宅の固定資産税は、建物の延床面積をもとに算出されます。建物の外部に設置されるテラスやバルコニーの場合、外壁面から2m以下の出幅なら延床面積に含まれないため、固定資産税の課税対象になりません。しかし、インナーバルコニーは屋根付きで3方向を壁で囲まれていることから屋内空間と見なされるため、延床面積に含まれ、固定資産税の課税対象になる可能性があります。インナーバルコニーを設置する際は固定資産税が増加する可能性を考慮して、延床面積に含まれる部分をしっかり把握することが重要です。
高額な費用をかけてインナーバルコニーを設置しても、使い勝手が悪いとあまり使わなくなり、結果的にムダなスペースになる可能性があります。インナーバルコニーの設置を後悔しないためには、「隣接する部屋の採光対策」「目的に応じた設備の設置」「プライバシー確保のための目隠し対策」の3つに注意することが大切です。
前述したようにインナーバルコニーに隣接する部屋は、必然的に建物の内側へ引っ込むため、日当たりが悪くなる可能性があります。隣接する部屋で快適に過ごすためには、適切な採光対策が必要です。
日当たりの良くない部屋は、冬は室内が暖まりにくく光熱費がかかります。また、環境によっては日中でも照明をつけなければ生活がしにくく、電気代がかさむこともあります。さらに湿気がたまりやすくなるので、カビなどが発生しやすくなり、健康に悪影響を及ぼす可能性も否定できません。特にリビングの延長上にインナーバルコニーを配置する場合、リビングに十分な日当たりが確保できないと、思いのほかストレスに感じてしまう方も少なくありません。
インナーバルコニーを設置してから後悔することのないように、あらかじめ隣接する部屋にどれくらい自然光が入り、明るさはどの程度になるかを計算し、採光対策をしましょう。具体的にはインナーバルコニーの大きさを変更する、天窓や高窓を設置する、吹き抜けをつくる、といった方法で日当たりを確保することが可能です。例えば、インナーバルコニーに面していない方向に高窓をつくるとプライバシーを確保しつつ、自然光を取り入れられます。
リフォームでインナーバルコニーを設置する場合、採光の変化によって隣接する部屋の使い方や用途にどのような影響が出るか、これまでとの違いに注意して事前に想定することが重要です。
明確な目的がないままインナーバルコニーを設置してしまうと、動線が悪い、必要な設備がそろっておらず使えない、といった状況に陥りかねません。そのため、どのような目的でインナーバルコニーを設けたいのかを明確にし、目的に応じて必要な設備をそろえましょう。
例えば、インナーバルコニーでバーベキューをするならキッチンからの動線を考えつつ、バーベキューセットを置けるスペースを確保する、洗濯物を干すスペースとして活用するなら洗面所から行き来しやすい位置に物干し竿をかける金具や手すりを付ける、ガーデニングや子どもの水遊び場として使用するのなら水栓や排水設備を設ける、など使用目的を決めることでおのずと間取りや設置する設備がイメージしやすくなり、追加工事を軽減できます。
リフォームでインナーバルコニーを設置する場合は、既存のキッチンからの距離や動線など、もともとの間取りや構造を意識した設計をすると使い勝手が良いです。
近隣状況によってはインナーバルコニーの内部が丸見えになるおそれがあります。プライバシーを確保するためにもまずは家の周りの状況を確認し、必要に応じて外壁の高さを調整したり、目隠し用のすだれやフェンス、ルーバーを設けたりしましょう。なお、外壁の高さを変えることで外部からの視線はシャットアウトできますが、外壁が高すぎると採光が確保できなくなる可能性があるので注意が必要です。
インナーバルコニーを導入したいものの、どのようなものが良いのかイメージしにくい方も多いのではないでしょうか。そこで、ここではおしゃれなインナーバルコニーにリフォームした2つの事例をご紹介します。
※紹介する事例のリフォーム費用は当時の価格であり、2024年現在とは異なります
同じ敷地内にある母屋の古民家に合うようにつくられた、和テイストのリフォーム事例です。インナーバルコニーとビルトインガレージに木製の格子を取り付けることで、和風な建物の雰囲気を損ねることなく、外部からの視線を上手にシャットアウトしています。また、インナーバルコニーの屋根の一部にガラス製の瓦を使用することで採光性を高め、太陽の光を内部へ取り入れやすくしているのもポイントです。これにより、インナーバルコニーはもちろん、隣接する部屋にもしっかりと光が行き届き、明るく快適に過ごせます。
木製格子向こうはインナーガレージとインナーバルコニー
1.リフォームのポイント:木製の格子を用いたプライバシー確保とガラス製瓦による採光性アップ
2.リフォーム費用:2600万円(キッチン、リビング、ダイニング、玄関、廊下、外壁なども含む)
3.工期:3カ月以上
▶画像出典:「インナーバルコニーとビルトインガレージのあるモダン和風住宅」
事務所として使用している建物にインナーバルコニーを設置した事例です。事務所のオーナーはアウトドアが趣味であり、それが高じてバーベキューが楽しめるインナーバルコニーの設置へと踏み切りました。室内の一部を解体してつくられた広いインナーバルコニーは、バーベキューやランチが楽しめるほか、従業員が集中して業務を行うパーソナルスペース、運動不足解消のための素振りスペースとしても活用されています。また、ワークスペースから見えるインナーバルコニーは癒やしの空間とスタッフに好評で、快適なオフィス環境の一助になっています。
室内の一部の外壁を解体し、インナーデッキとしました
1.リフォームのポイント:コミュニケーションを育みながら、休憩・集中スペースとしても活用可能な癒やしのインナーバルコニー
2.リフォーム費用:60万円(単独工事する場合の概算)
3.工期:1カ月
▶画像出典:「全天候型バルコニー!ランチもBBQもスタッフみんなの憩いの場」
建物の内側に設けられたインナーバルコニーは、天候に左右されにくい開放的な空間のため、洗濯物を干したり、アウトドアを楽しんだりなど、さまざまな使い方ができます。ただし、インナーバルコニーを設置することで隣接する部屋の採光性を損ねるおそれがあるなどいくつか注意点はあります。したがって、インナーバルコニーをリフォームで設置する際には、採光対策や目的に応じた設備設置が必要なため、信頼できる業者を見付けることが大切です。
ホームプロでは、お客さまにぴったりのリフォーム会社をご紹介します。インナーバルコニーのリフォームを検討中の方は、ぜひホームプロをご利用ください。
■監修: 髙野 友樹 不動産コンサルタント
これまで、不動産業界に10年以上従事してきて、現在は不動産コンサルティング事務所の代表を務める。 個人の方の土地売買仲介から、不動産ファンドでの投資家への資産運用を行うアセットマネジメント業務まで、幅広く経験。 これまでの経験を活かし、現在「不動産・税金・建築・投資」等のテーマを中心に、 複数のWEBメディアで監修や執筆を担当。個人・法人の契約書作成等も代行している。
【所有資格】公認 不動産コンサルティングマスター/宅地建物取引士/賃貸不動産経営管理士
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