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屋根の構造や種類について解説!素材別の修理タイミングも要チェック!

  • 最終更新日:2021-12-23

屋根の構造や種類について解説!素材別の修理タイミングも要チェック!

風雨や飛来物から建物を守ってくれる屋根。どの家にも当たり前についているものなので、自分の家の屋根がどんな素材でできているかなど、あまり意識しないものですよね。また、雨漏りなどの被害が出ないと、メンテナンスのタイミングも逃してしまいがちです。

この記事では、屋根の基本的な構造や屋根材の種類、メンテナンスのタイミングなどについて解説します。リフォームの事例もご紹介しますので、ぜひ参考にしてみてくださいね。

1.屋根の構造はどうなっている?

はじめに、屋根の構造について解説します。

1-1.垂木(たるき)

垂木とは、屋根の基礎となるもの。屋根の面を支える重要な役割があります。傾斜に沿って、上から下に流れるように配置。間隔は一般的には45cmごとに配置し、野地板などは垂木に釘を打って固定します。屋根のすべてを支える土台として、十分に強度を保てるよう施工します。

1-2.野地板(のじいた)

野地板とは、垂木の上に設置する板。現在は900mm×1800mmの構造用合板を使用することが多いです。防水紙や屋根材を置く下地の役割となります。

1-3.防水紙(ルーフィング)

防水紙は野地板と屋根材の間に敷く、防水のためのシート。雨漏りを防ぐ重要な役割です。屋根材が割れた場合には、この防水紙が室内への雨水の侵入から守ってくれるのです。防水紙にはさまざまな種類のものがありますので、できるだけ耐久性の高いものを選ぶと安心ですね。

1-4.屋根材

屋根の一番上に配置するのが屋根材。昔ながらの家屋では瓦、近年はスレートなどの軽量の素材を使うことが多くなっています。一番外側で、風雨や飛来物から建物を守る屋根材。家の外観の印象を司る役割も担っています。

2.屋根材にはどんな種類がある?メリットやデメリットも解説!

ここでは、屋根のメインともいえる屋根材の種類について解説します。

2-1.粘土瓦

粘土瓦は、粘土を焼いた素焼きや陶器の瓦です。主に光沢のある「釉薬瓦」と釉薬を使わない「無釉瓦」、軽量化した「陶板」があります。粘土瓦は耐用年数が長い・断熱性が高い・結露しにくいなどのメリットがあり、屋根の耐久性を優先したい方に向いています。

デメリットは、施工費用が高いことや重いこと。また、もともと軽量な素材の屋根材を使用していた建物は、粘土瓦の重さに耐えられる設計になっていないことがあります。

2-2.化粧スレート

近年の住宅の屋根でよく使われている屋根材が化粧スレート。セメントなどを使った板状の屋根材です。「カラーベスト」、もしくは「コロニアル」と呼ばれることもあります。最大のメリットはその軽さ。扱いやすいため、施工価格も抑えられます。さらに耐用年数は比較的長めなので、コストパフォーマンスに優れた屋根材です。

デメリットは割れやすいことや塗装が必要なこと。こまめな点検やメンテナンスなどの手間がかかります。

2-3.天然スレート

天然スレートは、天然の岩石を使用したスレート。形状は、化粧スレートと同じく板状です。メリットは天然にしか出せない風合いや美しさがあること。風格のある屋根にしたい方におすすめの屋根材です。

天然石を使用しているため、高価なことはデメリットといえるでしょう。また、重量がある点も、耐震性に影響するため注意したいポイントですね。

2-4.ガルバリウム鋼板

ガルバリウム鋼板は、金属製の屋根材では最もよく使われているものです。鉄(鋼板)にアルミニウムや亜鉛でメッキを施し、サビにくくなっています。メリットは、軽量かつ防水性・耐火性が高いこと。カバー工法に適している屋根材で、リフォーム時の施工費用が安いことも人気の理由です。

デメリットは傷がつきやすいことや防音性が低いこと。多くの商品にはあらかじめ遮音材がついていますが、事前に確認しておいたほうが良いでしょう。

2-5.トタン

鉄板を亜鉛でメッキ加工した屋根材がトタン。ガルバリウム鋼板が発売される前は、金属製屋根材の主流でしたが、今はあまり使われていません。しかし、軽量で価格が安い点は大きなメリットといえます。

デメリットは、耐用年数が短い、サビやすい、断熱性・防音性が低いなどと少し多め。とにかく安く、早く施工したい方向けの屋根材です。

2-6.銅板

銅板は、銅製の板の屋根材。一般家庭よりも、寺院などの特殊建築物で使用されることが多い素材です。メリットは、軽量で錆びても傷みにくく、耐用年数が長いこと。大仏や銅像などに使われているのも納得ですね。

ただし、非常に高価で施工できる会社が少ないため、耐用年数重視で、費用や施工期間などに余裕がある方向けの屋根材です。

2-7.アスファルトシングル

アスファルトシングルは、ガラス繊維にアスファルトを染み込ませたものの表面に、石を吹き付けたシート状の屋根材。メリットは、軽量、割れない、錆びない、複雑な形状の屋根にも対応できるなど多数あります。

一方で、風で飛びやすい、吹き付けた石が落ちやすい、カビ・コケが生えやすいなどのデメリットもあります。デザイン性重視の方向けの屋根材といえるでしょう。

3.屋根のメンテナンスのタイミングや方法は?種類別に解説!

ここからは、屋根のメンテナンスについて解説。種類別に、メンテナンスのタイミングや方法をご紹介します。

3-1.粘土瓦

  • ・耐用年数:50年以上
  • ・メンテナンス目安:10~15年

粘土瓦のメンテナンス方法は、割れた瓦の一部交換や、屋根頂部の棟との間の漆喰詰め直し、葺き直しや葺き替えなどがあります。瓦の下に敷いてある防水紙の耐用年数は20年前後のため、定期的に葺き直しを行い、防水紙のメンテナンスをする必要があります。

3-2.スレート

  • ・耐用年数:15~25年
  • ・メンテナンス目安:10~15年

化粧スレートは割れたり反ったりしやすい素材のため、定期的に塗装を行う必要があります。こまめに点検をして、劣化の程度が小さいうちにメンテナンスをすると良いでしょう。天然スレートの場合は、基本的に塗装などのメンテナンスは不要です。

3-3.ガルバリウム鋼板

  • ・耐用年数:20~40年
  • ・メンテナンス目安:15~20年

ガルバリウム鋼板は、表面にコケやサビ、チョーキング(塗膜の白亜化)が現れたら、塗装メンテナンスを行います。また、コーキングのひび割れや釘の浮きなども、早めに対処すれば雨漏りを防ぐことが可能。張り替える場合は、現在の屋根の上から新しい屋根材を貼る「カバー工法」がおすすめです。

3-4.トタン

  • ・耐用年数:10~20年
  • ・メンテナンス目安:5~10年

トタンは、5~10年の間なら、塗装メンテナンスが可能。それ以上経ってしまったら、劣化の程度にもよりますが、張り替えるのがおすすめです。サビが出たら早めに塗装をするのがポイント。張り替える場合は、現在の屋根の上から新しい屋根材を貼る「カバー工法」が向いています。

3-5.銅板

  • ・耐用年数:60年以上

銅板は、経年変化で「緑青(ろくしょう)」というサビが発生します。緑青は、表面をコーティングする効果があるためほぼメンテナンスフリー。雨漏りしている場合や穴が開いている場合は、一部の張り替えや補修にてメンテナンスをします。

3-6.アスファルトシングル

  • ・耐用年数:20~30年
  • ・メンテナンス目安:10年

アスファルトシングルは、カビやコケが発生した場合は高圧洗浄、色褪せなどには塗装のメンテンナスを行います。めくれや剥がれがある場合は、接着剤やタッカー(素材を打ち付ける際に使用するホチキス型の工具)で修繕を行うことができます。

4.屋根材の価格やリフォームの費用相場は?

ここでは、屋根材の価格やリフォームの費用相場について解説します。また、メンテナンスの工法別費用相場についてもご紹介しますので、参考にしてみてくださいね。

4-1.屋根材別の価格やリフォームの費用相場

  • ・粘土瓦の1㎡あたり価格:9,000~1万2,000円前後
  • ・粘土瓦のリフォーム(葺き替え)費用相場:1㎡あたり8,000~1万5,000円前後
  • ・化粧スレートの1㎡あたり価格:4,500~8,000円前後
  • ・化粧スレートのリフォーム(葺き替え)費用相場:1㎡あたり5,000~7,000円前後
  • ・ガルバリウム鋼板の1㎡あたり価格:6,000~9,000円前後
  • ・ガルバリウム鋼板のリフォーム(葺き替え)費用相場:1㎡あたり6,500~8,000円前後

そのほか、葺き替え工事には、既存の屋根の撤去費用や、下地、防水シート、足場費用などがかかることがあります。

4-2.メンテナンスの工法別費用相場

  • ・葺き替え:1棟あたり70~250万円
    葺き替えは、瓦から瓦への交換が高額な傾向です。
  • ・カバー工法:1棟あたり60~150万円
  • ・塗装:1棟あたり17~70万円
  • ・瓦の部分補修:1枚あたり3,000~10,000円
  • ・漆喰補修:1mあたり2,000~5,000円

5.屋根材の耐用年数や特徴、費用相場を比較!

屋根材の特徴や耐用年数などを表にまとめてみました。

屋根材 特徴 耐用年数 リフォーム目安 材料の費用相場
粘土瓦
  • ・耐用年数が長い
  • ・重い
50年以上 10~15年 9,000~1万
2,000円前後
化粧スレート
  • ・軽量、安価
  • ・こまめなメンテナンスが必要
15~25年 10~15年 4,500~8,000円前後
天然スレート
  • ・天然の風合いや美しさがある
  • ・高価、重い
20年以上 ほぼメンテナンスフリー 1万円以上
ガルバリウム鋼板
  • ・軽量、サビにくい
  • ・傷がつきやすい
20~40年 15~20年 6,000~9,000円前後
トタン
  • ・軽量、安価
  • ・耐用年数が短い
10~20年 5~10年 5,000~6,000円前後
銅板
  • ・耐用年数が長い
  • ・高価、施工できる会社が少ない
60年以上 ほぼメンテナンスフリー 2万円以上
アスファルトシングル
  • ・軽量、割れない、サビない
  • ・カビ、コケが生えやすい
20~30年 10年 5,000~6,000円前後

6.屋根のリフォーム施工事例5選

ここからは、屋根のメンテナンスやリフォームの事例をご紹介します。

6-1.【33万円】瓦屋根の棟積み直しで雨漏り解消

瓦屋根の棟を修理した事例です。天井が雨漏りしていたため点検をしたところ、屋根の棟部分が原因だと判明。棟を積み直し、雨漏りが解消しました。

Before:雨漏りしていた箇所の棟下の土が湿っていました。

After:棟の積み直しと漆喰の施工を行い、雨漏りが解消。発見が遅れれば天井裏の屋根材が腐ってしまうところでしたが、その前に雨漏りを食い止めることができました。

事例の詳細:日本瓦の棟取り直し工事

6-2.【70万円】リーズナブルに銅板の緑青を再現

銅板の屋根のリフォーム事例です。銅板とはいえ、年月が経ちすぎて穴が開いて雨漏りしていました。銅板の経年変化である緑青の風合いは、緑青風の屋根材で再現しています。

Before:年月が経ちすぎ、銅板の屋根に穴が開いてしまいました。

After:緑青を再現した屋根材。新品の銅板ではピカピカの屋根になってしまいますが、色味で再現したことで、時間が経たなくても緑青風の屋根が再現できていますね。

事例の詳細:【西宮市】銅板の緑青を再現した屋根材を採用しました!

6-3.【100万円】セメント瓦から軽量スレートに交換して耐震性アップ

傷んでしまったセメント瓦を軽量スレートに交換した事例です。セメント瓦は、瓦の表面だけでなく棟も劣化して、雨漏りしていました。軽量スレートにしたことで、耐震性もアップしています。

Before:セメント瓦の表面や棟が劣化し、雨漏りしていました。

After:スレートに交換したことで、雨漏りの修繕はもちろん、耐震性もアップ。見た目もキレイですね。

事例の詳細:屋根葺き替え

6-4.【105万円】ガルバリウム鋼板のカバー工法で費用・工期を短縮

化粧スレートの屋根にカバー工法でガルバリウム鋼板を施工した事例です。もとの屋根は下地の状態も悪く、歩くだけで割れてしまう状態。塗装だけでは直らないため、野地板から補強し、新しい屋根を施工しました。

Before:割れが見られる化粧スレート。歩くだけで割れてしまう、危険な状態でした。

After:カバー工法でガルバリウム鋼板の屋根を施工。下地も補強しましたが、カバー工法を行うことで工期を短く、費用も抑えることができました。

事例の詳細:古い化粧スレート(コロニアル)屋根の重ね葺き・カバー工法

6-5.【172万円】アスファルトシングルのカバー工法で断熱効果アップ

カバー工法でアスファルトシングルの屋根材を施工した事例です。台風で屋根材が飛ばされてしまったことをきっかけにリフォーム。野地板は傷んでいなかったため、カバー工法でアスファルトシングルを被せました。

Before:台風で屋根が一部剥がれてしまっていました。

After:アスファルトシングルをカバー工法で施工。防水層が厚くなり、断熱・防音の効果がアップしました。見た目もキレイに一新しましたね。

事例の詳細:台風で傷んだ屋根をカバー工法できれいに

7.屋根の素材やメンテナンス時期の知識をつけて賢いリフォームをしよう!

この記事では、屋根の基本的な構造や屋根材の種類、施工やメンテナンスの費用相場などについて解説しました。ご紹介した事例なども参考にして、屋根のリフォームを検討してみてください。

適切なタイミングと価格で屋根をリフォームするためには、信頼できるリフォーム会社を見つける必要があります。複数のリフォーム会社で見積もりを取り、自分たちの希望に合う商品を提案してくれる会社に依頼しましょう。

複数のリフォーム会社から探すなら、ホームプロに相談してみるのがおすすめです。ホームプロは、累計80万人以上が利用するリフォーム会社紹介サイト。地元の優良リフォーム会社を複数紹介してもらえます。無料で相談できますので、ぜひお気軽にお問い合わせください。

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