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遮音など、親世帯が住みやすい環境に
2世帯住宅は、生活スタイルの異なる世帯が同じ家屋に住むため、音の配慮が不可欠になります。2世帯住宅はリビングから2階が吹き抜けになっているタイプが多いのですが、これも音が漏れやすい原因となっています。吹き抜けを設けるかわりに、室内エレベータなどを設けた方がよりお互いの世帯を行き来できるでしょう。室内エレベータは、3人乗りで0.6坪、2人乗りで0.3〜0.5坪程度の広さで設置でき、木造、鉄骨造、コンクリート造などの建物に設置できます。設置するための法的手続きは、建屋の建築確認申請とは別に、設備として昇降機確認申請書を提出する必要があります。建築確認申請といっしょに提出する場合と(一般的に木造2階建て)、単独で申請する場合の2通りあります。ホームエレベーターの据付工事は確認通知を受けたあとでないと着工できませんので気をつけましょう。 |
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息子・娘どちらと同居するかで、キッチンの数を変える |
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息子夫婦との同居の場合、それぞれの世帯の主婦が気兼ねなくキッチンに立ち、自分のペースで料理ができるようにキッチンを上下2つ設置した方がよいでしょう。また娘夫婦と同居する場合は、キッチンは共同にし、親子2人が協力し合って家事がこなせるようなスタイルが理想的です。
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玄関をふたつ設置するメリット |
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2世帯住宅の場合、割増融資や親子リレー返済などの融資が受けられます。例えば住宅金融公庫で融資を受ける場合、基本的に玄関がふたつあるタイプではそれぞれの所有区分に別々の融資が受けられます。また長期の親子リレー返済もできます。また玄関がひとつの場合も、いくつかの条件を満たしていれば2世帯割増融資などが受けられます。融資の申し込みについては、都道府県の金融機関の窓口に相談しましょう。
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音を配慮し、間取り・床材を工夫する。 |
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親世帯の寝室の上にあたる空間に、リビングや子供部屋を配置するのは避けた方がよいでしょう。できれば親世帯の寝室の上には、納戸かクローゼットを配置します。またスペース的に余裕がない時は、2階の床材に防音フローリングやコルクフロアを取り入れる、下地に防音シートを敷くなど、防音対策はしっかりと行いましょう。
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