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現代社会の空き家問題とリノベーションの効用

最終更新日：2016-05-16

最近は、放置されている空き家が、社会問題になってきています。管理されていない家は、安全面や衛生面において周辺住人に深刻な影響を与えています。そこで、提唱されているのが、空き家のリノベーションによる有効活用です。

・増加する空き家とリノベーションによる解決策
・リノベーションによって一戸建て賃貸に生まれ変わる空き家とそのメリット
・空き家のリノベーションで損をしないための注意点

増加する空き家とリノベーションによる解決策

将来的に、人口の急速な減少が予測される日本ですが、現時点ではそれほど人の数が減っているわけではありません。それにも関わらず、空き家の数が増え続けているのは、地方の人間が都会へ流出しているからです。そこに、本格的な人口の減少が加われば、空き家の増加は、さらに顕著になっていくでしょう。

2015年時点での日本の空き家の数は、約820万戸で、空き家率は13.5％という数値を記録していますが、2033年には、これが2015万戸、30.2％まで拡大するとの予測が出ています。
（▶参考：野村総合研究所　http://www.nri.com/jp/news/2015/150622_1.aspx）

空き家率の数字は、地方にいくほど高くなっていくわけですから、そこでは、あちこちでゴーストタウンが形成されていく危惧があります。

今までの住宅は、古くなるほど価値が低くなり、築後25年~30年を過ぎれば無価値となっていました。そして、古い家は誰からも顧みられることなく放置される一方で、住居を求める人のために新しい家が建てられていったのです。
その結果が、日本の総住宅数が総世帯数を遥かに上回るという歪な姿です。そこで現在では、新築に重きを置くやり方を改め、リノベーションを施すことによって空き家を有効に活用していこうという考え方に、政府や業界も変わってきています。

リノベーションによって一戸建て賃貸に生まれ変わる空き家とそのメリット

空き家のリノベーションは、その所有者にとって大きなメリットがあります。

今まで全く無価値だった古家が、装いを新たに生まれ変わることで、一戸建て賃貸としての収入を期待できます。
しかも、空き家を取り壊して新しい家を建てるのに比べると遥かに安上がりです。一戸建てに憧れる若い世代が増えてきたこともあり、一戸建て賃貸の需要が高まっているのも追い風となっています。

また、借りる側としても、新しい家よりも家賃が安く、その割に、見た目や家としての機能性は悪くないので、高い満足感が得られます。
ペット可や庭付き物件が多いのも賃貸マンションでは得られない魅力です。もし、放置されている空き家あるのであれば、新たな収益を生み、社会貢献にもつながるリノベーションによる空き家の活用を検討してみてはいかがでしょうか。

空き家のリノベーションで損をしないための注意点

空き家を取り壊して新築の家を建てるのと比べ、コストを低く抑えられるのが、リノベーションのメリットです。
しかし、建築基準法改正以前の家の場合は、現在の耐震基準を満たしていなかったり、工事に手抜きがあったりする可能性があります。そうなると、その修復にかなりの費用が必要となってしまいます。結局、建て直した方が安上がりだったということになれば、何のためにリノベーションを行ったのか分かりません。

そうなることが無いように、リノベーションでは専門家による事前チェックが欠かせません。ホームプロなら複数の候補の中からあなたにあった会社をご紹介することができます。信頼できるリノベーション施工会社を見つけてください。

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