リフォーム会社選び 完全ガイドリフォーム会社といい関係を作るコツ 提案編

お客さまのご要望をお伺いして、もうちょっと我慢してお金を貯めてから、範囲を広げてリフォームした方が絶対おトクだな、と思うことがあります。

リフォームには大きく分けて、表面的にきれいにする「お化粧型」と根本的に直す「治療型」の２種類がありますが、やはりプロは根本的に直す「治療型」をお勧めします。

根本的にやらないと、最終的にムダになってしまうリフォームなら、「今回の工事は、次にリフォームするとき、ムダになりますね。」とはっきりお伝えします。

ご予算もあることなので、絶対にそうしなさいとは言えませんが、これはお化粧だけですよ、これは治療もしていますよ、というところを認識して、言ってくれるリフォーム会社に頼むのがいいと思いますね。

考えておられる予算より、安くなるケースを提案することもあります。
サッシを入れ替えて、防音・断熱をしたいというご要望があり、「それだったらガラスだけを変える方法もありますよ。サッシを変えるよりお安くすみますし」と提案したのですが、「他の会社にもそれで見積もりをお願いしてるから」と聞き入れてもらえませんでした。

最終的にお客さまにとって良いリフォームになるようにと提案しているのですが、 残念ながら、話を聞いてもらえない方もいらっしゃいますね。

キッチン、お風呂、洗面や建材など、品番を指定して、設備機器の価格だけを見積ってほしいとご依頼を受けたこともあります。
設備機器の割引率で見ると、価格が比べやすいということかと思いますが、その判断方法は危険だと思います。割引率が高くても、施工代なども含めた場合に、トータル金額が安くなるとは限りません。

また良い設備機器でも、壁の位置や建具の位置などで使い勝手が大きく変わってきます。
良い設備機器を生かすプランというものが大切になってきますので、設備の価格だけでなく、ぜひ提案内容を総合的に判断して選んでください。

安くリフォームできたけれど、せっかくリフォームしたのに、暮らしが全然良くならなかった、では元も子もありませんので。

リフォームのご相談を受けてから完成までの時間を、すごく短く思っておられるお客さまもおられます。
「え、今から2週間でこんなにリフォームするつもりですか！？」ということも。

リフォームの規模にもよりますが、数百万規模となれば、希望する完工時期の2〜3ヶ月くらい前には、少なくとも現場調査までは済ませておいた方がよいと思います。量販店で電化製品を買って取り付けるのとは、規模が違うんですよね。

せっかくのリフォームなので、できるだけ良い提案をするために、お時間をいただきたいと思っています。

また時間がなさすぎると、施工会社の言いなりになる危険性もありますよ。「もう時間がないから、これでいいじゃないですか」と言われたら、そうせざるを得なくなるかもしれません。