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「リフォーム」と「リノベーション」の違いって？

最終更新日：2015-01-19

「リノベーション」という言葉自体は知っていても、その意味まではよく分からない。そんな人も多いようです。そこで、混同しやすい「リフォーム」との違いを含め、その定義をご紹介します。

・「リフォーム」と「リノベーション」何が違うの？
・「リノベーション」ってどんな工事のことを指すの？

「リフォーム」と「リノベーション」何が違うの？

そもそも「リノベーション」とは何なのか？リノベーションで生まれ変わったお家の劇的なビフォー・アフターを紹介するアノ番組の影響もあり、言葉自体はだいぶ市民権を得てきた感があります。
リクルート住まいカンパニーの調査によれば、「リノベーション」という言葉を「知っている」と答えた人は約9割に上ったとか。

しかしながら、その意味をきちんと把握している人は少ないんじゃないでしょうか。
結局のところ、リフォームと何が違うのでしょう？

国土交通省のガイドラインからその定義をひもとくと……

リフォーム＝新築時の目論みに近づく様に復元する（修繕）
リノベーション＝新築時の目論見とは違う次元に改修する（改善）

となっています。つまりは、リフォームは「新築時の状態に戻す工事」、リノベーションは「既存の家に新たな価値を加える工事」といった具合です。
なお、一般的に後者の方が工事費用は膨らみがちです。
なんといっても「違う次元に改修」ですからね。

「リノベーション」ってどんな工事のことを指すの？

では、リノベの定義にある「違う次元に改修」とは、いったい「どの程度の次元」を指すのか？
たとえば、以下のような工事が挙げられます。

制震、耐久、防火、防水、防音、防犯、省エネなどなど、住宅の性能を向上させるもの、間取りの刷新。
3LDK→1LDKといった部屋数の変更をともなうものや、部屋数は変わらずとも各部屋の面積が変更されるもの
「倉庫→住宅」「店舗→住宅」など、建物をコンバージョン（用途変更）し、住宅として再生するもの
内装や設備をまるっと引きはがして「スケルトン（骨組）状態」にしたうえで、デザインや機能を抜本的に刷新するもの

さらに、事例的事例を挙げてみますと……

○「リノベーション」に該当する具体例
古民家再生（※耐震性向上を伴う大規模リフォームを施したもの）
商用の蔵を住宅にコンバージョンするべく、必要な改修を施したもの
3LDKの中古マンションを1LDKに間取り変更。床材・壁材を変更し、防音性能を向上

×「リノベーション」に該当しない具体例
内装の壁紙を変更し、バリ風にコーディネート
全室の床をムク材に変更

最近は施工会社の技術も向上していますし、見た目や快適性においては新築を購入するのと変わらないレベルの住まいを、リノベによって手に入れることも可能になっています。
愛着のある我が家を快適に劇的にクラスチェンジするリノベーション。
まずはご希望の工事内容について、施工会社に相談してみてはいかがでしょうか？

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