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外壁塗装は何年ごとにするべき?周期目安を素材・塗料別に解説!放置するリスクと費用を抑えるコツ

  • 最終更新日:2026-05-29

外壁塗装は何年ごとにするべき?周期目安を素材・塗料別に解説!放置するリスクと費用を抑えるコツ

外壁塗装について定期的に行う必要があるとわかっているものの、何年ごとに行うべきかまでは把握していない方も多いのではないでしょうか。

「10年ごと」という目安を耳にしたことがある方もいらっしゃるかもしれません。しかし実際には、使用している塗料や外壁材の種類、お住まいの環境によって適切なタイミングが異なります。

本記事では、外壁塗装を行う時期の目安や周期を左右するポイント、劣化のサインの見分け方について、株式会社フレッシュハウスの本間 大輔さんにお伺いし、解説します。ご自宅の外壁の状態を見極め、適切なタイミングでメンテナンスを行うための参考にしてみてください。

1. 外壁塗装は「10年ごと」とは限らない!周期を決める4つのポイント

外壁塗装の周期は、一般的に「10〜15年が目安」と聞いたことがある方も多いのではないでしょうか。しかし実際は、「塗料のグレード」「外壁材の種類」「コーキングの状態」「お住まいの環境」などによって変動があります。

本章では、周期を左右する主なポイントを解説します。

1-1. 塗料のグレードによる違い

さまざまな色の外壁塗装塗料とローラー
(画像/PIXTA)

外壁に使用する塗料にはさまざまなグレードがあり、それぞれ耐用年数が大きく異なります。

塗料のグレード 耐用年数の目安 備考
アクリル系 約5〜8年 もっとも安価だが耐久性が低く、現在外壁塗装で使われることは少ない
ウレタン系 約8〜10年 柔軟性がありひび割れに強いが、耐用年数はシリコン系より短い傾向にある
シリコン系 約10〜15年 価格と耐久性のバランスがよく「ラジカル制御型」が現在の主流
フッ素系 約15〜20年 耐久性が非常に高いが、初期費用は高い傾向にある
無機系 約15〜25年 紫外線に強く最高クラスの耐久性。それゆえ費用も高くなる傾向にある

ただし、注意したいのは「新築時にはそこまでグレードの高い塗料が使われていないケースが多い」という点です。そのため、最初のメンテナンスは8〜10年程度が目安になることが多いとされています。

一方、2回目以降の塗装は、前回選んだ塗料のグレードによって次のメンテナンス時期が変わってきます。 それぞれの塗料によって耐用年数の目安が変わってきますが、一般的には「シリコン系」以上のグレードの塗料が推奨される傾向があります。

なかでも「ラジカル制御型」と呼ばれるシリコン樹脂塗料は近年主流であり、他の塗料に比べて劣化が進みにくい性能を持っており、約15年の耐用年数が期待できます。

「初期費用を抑えたいから安い塗料にしよう」と考える方もいらっしゃるかもしれません。しかし、塗料選びで大切なのは初期費用だけでなく、月あたりのランニングコスト(長い目で見たときの維持コスト)で比較することです。

グレードの高い塗料は初期費用が高くなりますが、次の塗装工事まで耐用年数が長く、月あたりで見るとお得になるケースもあります。次回の塗装時には、ぜひランニングコストの視点も取り入れてみてください。

なお、塗料のグレードと費用の具体的な比較については、こちらの記事で詳しく解説しています。
外壁塗装のお金がないときはどうしたらいい?費用を抑えるポイントを紹介

1-2. 外壁材の種類による違い

ある住宅の外壁材の例
(画像/PIXTA)

住宅の外壁において代表的な外壁材と耐用年数の目安は以下の通りです。

外壁材の種類 耐用年数の目安 備考
窯業系サイディング 約8〜10年 一般的。セメント板にコーキングで目地処理をする
モルタル 約8〜10年 左官作業で手塗り仕上げ
ALCパネル 約8〜10年 ハウスメーカー系の軽量鉄骨住宅に多い
木質系サイディング 約7〜10年 木材を使用。こまめな塗装による防水が必要
タイル 約10年以上〜 一般的な住居ではあまり使われない

外壁材の種類によって耐用年数は大きく変わりませんが、比較的短いとされているのは「木質系サイディング」です。ログハウスのような外観になることから人気がありますが、表面の塗料の寿命が来ると水をよく吸うようになってしまい、シロアリが住み着くリスクが高いとされています。メンテナンスは他の外壁材よりも多くする必要があるといえます。

1-3. コーキングの劣化による違い

コーキング剤を外壁に施工する様子
(画像/PIXTA)

外壁材は大丈夫に見えても、特に窯業系サイディングの住宅で見落としがちなのが、壁材の間に充填される「コーキング(シーリング)」の劣化です。

コーキングはゴム状の目地材であり、外壁の隙間から水が浸入するのを防ぐ重要な役割があります。ただ、ゴム素材であるため経年劣化は避けられません。例えば「輪ゴムを屋外に放置しておくと硬くなってしまうのと同じように、コーキングも年数がたつと硬化し、縮んで隙間ができる傾向にある」とされています。

メーカーの推奨では、コーキングは5年程度で点検、8〜10年程度で交換が目安とされています。近年では15年程度持つコーキング剤も登場していますが、それでも外壁材本体より先に劣化することが多いといわれており、定期的なチェックが欠かせません。

コーキングの劣化を放置してしまうことで、通常の耐用年数よりも外壁材の劣化が激しくなってしまうこともあります。

外壁材の様子に合わせて、コーキングのメンテナンスも忘れないようにしましょう。

1-4. お住まいの環境による違い

住宅の模型と日当たり、光と影の様子
(画像/PIXTA)

同じ造り・外壁の住宅だとしても、日当たりや立地によって劣化のスピードは異なります。

ケース1 ) 日当たり
例えば、南側の外壁は日差しを多く受けるため、北側に比べて傷みやすい傾向があります。特に2階のベランダ周りやコーキング部分に隙間が出やすく、注意が必要とされています。「1階は大丈夫でも、日当たりの強い2階は劣化していた」というケースも珍しくないようです。

ケース2 ) 海の近さ
海が近い場合は、潮風によって外壁に塩害をもたらす場合があります。このケースでは海から離れたエリアと比較すると劣化が激しくなる傾向にあります。

「うちはまだ築10年だから大丈夫」と考えていても、お住まいの環境によっては想定よりも早く劣化が進んでいる可能性もあります。年数だけでなく、外壁の状態にも目を配ることが大切です。

2. 外壁塗装をしないとどうなる?放置するリスク

外壁のサイディングがひび割れている様子
(画像/PIXTA)

「まだ大丈夫そうだから」と外壁のメンテナンスを先送りにしてしまうケースは少なくありません。しかし、外壁塗装を長期間放置してしまうと、以下のような予想しなかった被害につながる可能性があります。

2-1. 防水機能が低下し、水が浸入する

外壁には「塗膜(とまく)」と呼ばれる膜が張られており、紫外線や雨風から住宅を守るバリアのような役割を果たしています。

この塗膜が劣化すると防水機能が低下し、小さなひび割れやコーキングの隙間から雨水が建物内部に浸入してしまいます。

特に「構造クラック」と呼ばれる0.3mm以上のひび割れがある場合、雨水がダイレクトに構造体へ届くリスクが高まります。わずかなひび割れであっても油断は禁物といえるでしょう。

2-2. 外壁材が変形・破損する

コーキングの劣化から、水が浸入→太陽光で蒸発→また水が浸入……ということを繰り返すと、サイディングの板が反ってきて、変形してしまう恐れがあります。

反りが進行すると、補修時に外壁材が割れてしまうこともあり、一面の張り替えが必要になることもあります。劣化が進みすぎて塗装ができず張り替えやカバー工法になった場合、通常の塗装工事に比べて費用が2〜3倍に跳ね上がるケースもあります。

2-3. シロアリなどの二次被害が起きる

外壁の隙間から浸入した水分が内部にたまると、湿気を好む「シロアリ」が発生するリスクも高まります。シロアリによる被害は建物の構造そのものにダメージを与えるため、修繕費用はさらに高額になる可能性があります。

一見きれいに見える外壁でも、内部では劣化が進んでいることがあります。見た目は大丈夫そうでも、外壁を剥がすと大きな腐食が見つかることもあります。

2-4. 修繕費用の増大

前述のリスクによる最終的な結果として、早めにメンテナンスしていれば塗装だけで済んだものが、放置したことで大規模な補修工事が必要になってしまうケースもあります。

外壁塗装は定期的に費用がかかるものではありますが、適切なタイミングで行うことが結果的に住まいを長持ちさせ、トータルの費用を抑えることにつながるといえるでしょう。

なお、外壁塗装を放置するリスクについて詳しくは、こちらの記事もご覧ください。
外壁塗装をしないとどうなる?見過ごすリスクと費用を抑えるコツを紹介

3. 外壁塗装の寿命を延ばす方法

外壁塗装を施工した後も、日頃のちょっとした心がけによって塗装の寿命を延ばすことが期待できます。一方で、良かれと思ってやったことが、かえって逆効果になるケースもあります。

ここでは外壁塗装の寿命を延ばす方法として「やるべきこと」と「やってはいけないこと」を整理していきます。

3-1. 定期的に外壁の状態を確認しよう

外壁のチョーキングを確認している様子
(画像/PIXTA)

年に1〜2回は、ご自宅の外壁をぐるりと見回してみましょう。ひび割れやコーキングの隙間、色あせなどの変化がないかをチェックするだけでも、早期発見につながります。

確認する際に意識したいポイントは以下の通りです。
- 南側の壁や2階部分 → 日差しの影響で、劣化が進みやすいとされています。
- コーキングの隙間 → 特に硬化、縮みが発生していないかをチェックしましょう。
- チョーキング現象 → 壁を手で触ったときに白い粉がつく現象は、塗膜劣化のサインといえます。
- 北側の壁 → 日当たりが良くないことから、カビやコケが発生していないかを見ておきましょう。

確認するのは地上から目視できる範囲で構いませんが、手の届く範囲に症状が出ている場合、2階部分など手の届かない部分はさらに劣化が進んでいる可能性もあります。

「1階の状態が気になるレベルなら、2階はもっと傷んでいることが多い」といいます。気になる箇所があれば、早めにプロに相談しましょう。

3-2. 高圧洗浄で外壁を洗うのはNG!

外壁に高圧洗浄を当てている様子
(画像/PIXTA)

外壁の汚れやカビ・コケが気になると、ご家庭用の高圧洗浄機できれいにしたくなるかもしれません。しかし、一般的には、このような対処は避けたほうがよいとされています。

家庭用ではあっても至近距離で噴射すると塗膜のコーティングを破壊してしまい、かえって水が浸入しやすくなる原因になります。特に劣化して隙間の空いたコーキング部分に直接当てると、水圧で内部に水が押し込まれるリスクがあります。

清掃を丁寧に行う家庭ほど、高圧洗浄を使って北側のカビやコケを除去するケースがあります。一方で、これが塗膜を傷める原因となり、かえってカビやコケが再発しやすくなるという悪循環に陥ることもあるといいます。

そもそも、カビやコケが生えてくること自体が、塗膜が弱くなって水を弾かなくなっているサインです。塗膜が正常な状態であれば水を弾くため、カビやコケは発生しにくいとされています。

汚れが付きにくい「セルフクリーニング機能」を備えた塗料もありますので、次回の塗装時に検討してみるのもひとつの手です。雨が降るたびに汚れを洗い流してくれる仕組みで、日頃のメンテナンスの手間を軽減できます。

したがって、外壁の汚れ(カビ・コケ)が気になった場合は、水道水をホースでさっと流す程度にとどめましょう。それ以上の対処は、プロに相談し任せたほうが安心といえるでしょう。

3-3. 「状態が良いうち」から塗装をするのが効果的

築浅の住宅の外壁を点検する様子
(画像/PIXTA)

もっとも効果的な「寿命を延ばす方法」は、適切なタイミングで塗装を行うことです。

外壁の状態が良いうちに塗装することで、その後の状態を良好に保ちやすくなるとされています。

きれいな状態の外壁の上にさらにコーティングを重ねることで、塗料が密着しやすくなり、耐久性が高まります。反対に、劣化が進みすぎてから塗装しても、下地の状態が悪いと塗料が十分に密着しないことがあります。

早期に高耐久塗料を使用した場合と、劣化が進んでから塗り替えた場合とでは、20〜25年後の外壁の状態に大きな差が生じます。

早めのメンテナンスが、長い目で見て外壁を良い状態に保つ秘訣といえるでしょう。

4. 失敗しない外壁塗装業者の選び方

外壁塗装の適切な時期がわかったら、次に大切なのが「どの業者に依頼するか」です。塗装時期が来ても、業者選びを誤ると仕上がりや費用面で後悔してしまう可能性があります。

ここでは、信頼できる業者を見極めるためのポイントをご紹介します。

4-1. 相見積もりを取って比較する

外壁塗装の見積書イメージ
(画像/PIXTA)

外壁塗装を依頼する際は、最低でも2〜3社から見積もりを取ることをおすすめします。複数の見積もりを比較することで、工事内容の違いや価格の相場感がつかめるようになります。

ただし、合計金額の安さだけで業者を決めるのは注意が必要です。見積書の内訳が「一式」ではなく詳細に記載されているか、使用する塗料の種類・塗り回数・施工面積などが明確かどうかも確認が必要です。

4-2. 施工実績など、業者の情報をよく確認する

外壁塗装を◯×?で評価する様子
(画像/PIXTA)

ホームページなどに施工実績が多く、長く営業を続けている会社は、それだけ顧客からの信頼を積み重ねてきた証といえます。

また、Googleマップの口コミやリフォーム紹介サイトのレビューなども参考にするとよいでしょう。実際に施工を依頼した方の声は、業者選びの大きな判断材料になります。

逆に、口コミや実績がほとんど確認できない業者への依頼は、慎重に判断しましょう。施工後に不具合が出て連絡したら電話がつながらなかった、というトラブルも少なくないそうです。

4-3. 担当者とのコミュニケーションを重視する

外壁を見ながら打ち合わせする業者と女性
(画像/PIXTA)

見積もりや現地調査の段階で、担当者が質問に丁寧に答えてくれるか、相談しやすい対応をしてくれるかどうかも大切な判断材料です。

特に、「なぜこの塗料を選んだのか」「現在の劣化状況に対してどういう処理をするのか」を、専門用語を使わずに説明してくれる担当者は信頼できます。

外壁塗装は施工して終わりではなく、その後もメンテナンスは続きます。何か気になることが出てきたときに、気軽に相談できる関係性を築ける業者を選ぶことが、長い目で見て安心につながります。

4-4. アフターサービスや保証を確認する

住宅の模型が手で守られている様子
(画像/PIXTA)

施工後の保証内容や定期点検の有無も確認しておきましょう。保証内容が書面で明記されている業者であれば、万が一不具合が発生した場合も安心です。

また、相場よりも極端に安い業者には注意が必要です。通常の外壁塗装は下塗り・中塗り・上塗りの3回塗りが基本ですが、安すぎる業者のなかには2回塗りで済ませてしまうような悪質なケースもあります。

信頼できる業者を見つけるためには、上記のようなポイントを総合的に判断することが大切です。

業者選定の参考として、「ホームプロ」では、厳正な審査を通過した優良リフォーム会社に無料で見積もりを依頼できますので、業者選びに迷われた際はぜひご活用ください。

5. 状況に合わせて適切なタイミングでメンテナンスを心がけよう

作業服を着た業者の男性がサイディングを確認
(画像/PIXTA)

外壁塗装の適切な周期は、一般的には10年〜15年が目安とされていますが、塗料のグレードや外壁材の種類、お住まいの環境によって異なります。

改めて、外壁塗装のタイミングを見極めるために以下のポイントを押さえておきましょう。

  • 新築の場合、最初のメンテナンスは8〜10年とされるケースが多い
  • 外壁塗装2回目以降は、使用した塗料のグレードによって周期が変わる
  • 年数だけでなく、チョーキングやひび割れなどの劣化サインにも注意する
  • 放置するとかえって修繕費用が高額になるリスクがある
  • 状態が良いうちにメンテナンスすることで、塗装の耐久性が維持されやすくなる

大切なのは年数だけで判断するのではなく、ご自宅の外壁の状態を見ながら、適切なタイミングでメンテナンスを行うことです。

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※昨今の中東情勢の影響により、溶剤系塗料の価格・納期に変動が生じる場合があります。ご契約前に最新の見積もり・在庫状況を各業者へご確認ください。

●取材協力
株式会社フレッシュハウス

さいたま新都心店
所長 本間 大輔さん
ホームプロ 株式会社フレッシュハウス

取材・文/森田祐介 編集/プレスラボ

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