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大田区吹付けアスベスト分析調査費助成制度の利用でアスベストの分析調査にかかる費用が半額に

最終更新日：2018-02-20

東京都大田区には「吹付けアスベスト分析調査費助成制度」という制度があります。この制度を利用すると、専門の調査機関による分析調査にかかる費用の半額を助成金（限度額10万円）として受け取ることができます。アスベストは石綿とも呼ばれるもので、とても細かな繊維の形をしているため目に見えません。また、アスベストは飛び散りやすいため、日常生活で気づかないうちにアスベストを吸い込み続けると、健康に影響を及ぼす可能性があります。自分が暮らす建物にアスベストが使用されているかどうかは、床・壁・天井などを外から見るだけではわかりません。そのため、アスベストが使用されているのかどうか、アスベストが飛び散る可能性はないのか、という心配を払拭するには、専門の調査機関に調べてもらう必要があります。しかし、アスベストの分析調査にも費用がかかります。そこで、ご紹介したいのが「吹付けアスベスト分析調査費助成制度」です。大田区から助成を受けることで、調査にかかる費用の負担を半分にすることができます。なお、限度額は10万円になります。

・吹付けアスベスト分析調査費助成制度とは
・アスベスト除去工事の流れ
・助成となる対象
・助成の内容
・吹付けアスベスト分析調査費助成制度を利用した例

吹付けアスベスト分析調査費助成制度とは

吹付けアスベスト分析調査費助成制度では、アスベストを含む建材が使われているかを調べる際、大田区選定の調査機関に依頼することで助成を受けることができます。

アスベスト除去工事の流れ

助成となる対象

平成9年3月31日以前に建てた建物が対象となります。ただし、申請者が住民税や法人税を滞納している場合は、助成を受けることができません。

助成の内容

アスベストが含まれている建物の改修や解体工事を行う際には、法律や条例に基づく届け出が必要となります。
大田区では、平成27年4月1日に施行された「大田区特定粉じん排出等作業事務取扱要領」により、必要な手続きが変わりました。
建物に使用されている建材にアスベストが含まれているかどうかを事前に調べること、アスベストが飛び散らないように作業する旨を前もって周知することが必要となります。
「吹付けアスベスト分析調査費助成制度」は、アスベストの事前調査について、調査費用の半額を助成する制度です。助成金の限度額は10万円になり、制度を利用することで自己負担額を減らすことができます。

■一般的なアスベスト分析調査の例

アスベストの分析調査では、まず、聞き取り調査や設計図面を調べることで、アスベストが建物に使用されているかを調べます。
具体的には、建物が建てられた年に使用されていた建材の種類やその建材が製造された年、使用された場所などを確認します。
その後、現地調査となります。先に行った書面調査と相違がないか、建物の床・壁・天井などを、実際に調査員が確認しながら調べます。
改築などで新たな建材が使用された場所がある場合も、併せてアスベストが含まれているかをその場で診断していきます。
現地調査では、さらに細かく調べるためにサンプルが採取されます。そのサンプルを元に、専門の調査機関が偏光顕微鏡などを使って、アスベストが含まれているかどうかを分析。結果が報告書としてまとめらます。

■助成額アスベストの分析調査にかかった費用の半額が助成されます。建物1棟につき1回限りで、最大10万円となります。申請方法申請に必要な書類や詳しい申請方法などについては、区の相談窓口までお問い合わせください。

■相談窓口建築調整課　建築相談担当（大田区役所本庁舎7階）

吹付けアスベスト分析調査費助成制度を利用した例

吹付けアスベストの分析調査では、一般的に偏光顕微鏡が使用されます。通常の顕微鏡では見つけることのできない、細かなアスベストの繊維を見つけることが可能だからです。この調査にかかる費用は1検体につき5万円が相場とされています。「吹付けアスベスト分析調査費助成制度」では最大10万円までの助成なので、この場合は、半額が助成され、2万5,000円の自己負担で済むことになります。