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キッチン、トイレ、お風呂、洗面といった水まわりは、使用頻度が高く生活に密着している分、古さや汚れなどが気になりだすとモチベーションも下がっていきます。
一方、リフォームをした場合には、そのよさをとくに実感できる箇所でもあります。
設備の選び方やレイアウトのコツなど、水まわりリフォームのポイントを解説します。
浴槽の選び方を教えてください。
浴槽を選ぶ際は、空間や安全性を考慮したものを選びましょう。
浴槽は大きさや、またぎ込みの高さ、形態、素材などが違うさまざまなタイプがあり、それらによって出入りのしやすさなどが決まってきます。
そのため、浴槽を選ぶ際には念入りな検討が必要です。
■和式
和式は深さがたっぷりあり、ひざを折って入るので、子どもと一緒に入ったり、肩までつかりたい人向きです。
ただ、この入浴スタイルは水圧による影響で身体が収縮し、呼吸運動や心臓の働きが活発になり、心臓病や高血圧の人、あるいは高齢者にはあまり好ましくないとの指摘もあります。
和式の基本サイズは、長さが80~120cm、深さは60cm。
■洋式
浅く長い浴槽に寝た姿勢で入浴できる洋式タイプは、体に無理な圧迫をかけません。
ただし、身体が浮くことがあり、肩までつかれないと寒く感じます。
また、介護を必要とする人を入れる場合には、縁が低いので入れやすいのですが、滑りやすく立ち上がりにくいので、滑り止めや手すりが必要です。
洋式の基本サイズは、長さが120~180cm、深さは45cm。
■和洋折衷式
和式と洋式の両方の長所を合わせたタイプ。
肩までつかったり、適当に身体を伸ばすこともできるので、最近はこのタイプがよく使われるようになってきました。
和洋折衷式の基本サイズは、長さが110~160cm、深さは60cm。
また、以前は種類が少なかった素材も、近年はいろいろと選べるようになり、色も形も多種多様で迷ってしまうほどです。
浴室のイメージにあう素材を選び、その素材に適したお手入れをすることが大切です。
以下、各素材の特徴です。
■FRP
ガラス繊維で強化したポリエステル樹脂を使用、浴槽の素材として最も一般的です。
なめらかで温かな肌ざわりが楽しめ、カラーバリエーションも豊富。
ただ、汚れや傷がつきやすいなどいくつかの弱点もみられますが、材質の改良が進んでいます。
鋳物ホーローの方が厚みのある素材を使っているので重量感があり、丈夫で錆や腐食に強いなどの特徴があります。
しかし、2階の浴室に置くには荷重対策が必要です。
いずれもガラス質のホーロー層で仕上げられているので、特有のなめらかな肌ざわりと美しい色が楽しめますが、シャワーヘッドを落としたりして傷をつけると、そこから錆びるので充分な注意を。小さな傷はすぐにメンテナンスすれば大丈夫です。
■ステンレス
何といっても傷や錆に強く、清潔な状態を維持しやすい点が根強い人気の理由。
裏面に保温材を吹き付けてあるので保温性能にも優れ、金属特有の肌ざわりさえ気にならなければ、申し分のない浴槽といえます。
■人工大理石
FRP系の高級仕様で、天然大理石風の色調と樹脂素材を生かした加工性のよさ、肌ざわりのよさといった特徴があります。
豊富なカラーバリエーションも魅力です。
材質にはしっとりとした肌ざわりで保温性抜群のポリエステルタイプ、硬質で衝撃に強く、色あせしないアクリルタイプなどがありますので、好みのものを選びましょう。
<水まわり>
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